心地よい眠りを誘う、ナイトココア

疲れきった体を優しく癒してくれるココア。お茶と同じように、古くから疲労回復に効果があるなど、薬のような感覚で飲まれていました。その優れた健康効果が有名になり、今ではおいしい健康飲料のひとつとして広く親しまれています。

 

かつてのココアは甘い飲み物ではなかった

ココアの原料はカカオ。学名の「テオブロマ・カカオ」には、ギリシャ語で「神様の食べ物」という意味があります。カカオは時にはお金として、また時には薬として扱われたこともあり、人々とって大変貴重な食べ物でした。カカオの栽培の歴史は古く、紀元前2000年ごろからメキシコを中心とする中南米で栽培されていたとされています。当時は、今のような甘い飲み物ではなく、トウガラシやトウモロコシを混ぜて飲む、スープ様のものだったとか。14世紀後半コロンブスの新大陸発見で、ヨーロッパにもたらされますが、最初のころは原産国のようなスタイルで飲まれていました。その後飲みやすくするためにシナモンやバニラでフレーバーをつけるなど試行錯誤が繰り返され、16世紀末ごろになって砂糖を加えて飲む現在のスタイルができあがりました。

日本では江戸時代の医学書のなかで、すでにココアが栄養豊富で優れた飲料であるということが書かれています。1838年にオランダでココアパウダーの製造法が開発されると、日本でもそれにならって1919年(大正8年)に、はじめて今のようなココアが店頭に登場しました。

 

ポリフェノールだけじゃない、ココアには健康成分がいっぱい

ココアが健康飲料として注目を集める一番のきっかけになったのは、ココアに含まれるポリフェノール。ポリフェノールにはご存知のように高い抗酸化作用があり、動脈硬化、脳血栓、ガンの予防に効果があります。しかし、ココアにはポリフェノール以外にも、まだまだたくさんの健康成分があるのです。下にココアに含まれる主な成分と効能をまとめてみました。この中でも、これからの季節特にひかれるのが、ココアのほろ苦さの成分であるテオブロミンに神経をリラックスさせる効果があること。寒くて寝つかれない夜、おやすみ前に飲むミルクがたっぷり入ったあたたかいココアは、心地よい睡眠を誘うおすすめの飲み物と言えるでしょう。また、香りの成分がもたらす集中力を高める作用は、1960年代のココアの宣伝コピーに謳われていました。現代の栄養学で詳しいことがわかるにつれ、古くからココアの薬効性が認められ珍重されてきたのもうなずけます。

ココアの主な成分と効能
ポリフェノール
抗酸化作用があり、動脈硬化、脳血栓、ガンを予防
リグニン (食物繊維)
便秘の解消・予防、 血圧・コレステロールを下げる
鉄分
貧血予防
テオブロミン (苦み成分)
神経をリラックスさせる、安眠を誘う
香りの成分
集中力をアップ

 

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