野菜ジュースは機能性成分の宝庫!

日本初のトマトジュースが発売されたのは、1933年(昭和8年)。今や野菜ジュースは日本人の栄養面を補う健康飲料として欠かせないものになりました。定番のトマトベースに加え、緑黄色野菜をアピールしたもの、果汁をブレンドして飲みやすくしたタイプなど、ますます種類も多様化。「野菜ジュースで手軽に野菜を」とそのヘルシーさが受け入れられています。

 

野菜の価値再認識の時代へ

東京オリンピック以降の高度成長期を境に、日本人の食生活の欧米化が進み、それにともなってガンや心臓疾患、糖尿病などの生活習慣病が増加するようになりました。かつては動物性を中心としたタンパク質をとることが大切だといわれていましたが、現在では、生活習慣病の予防には、緑黄色野菜の摂取がカギを握るとされています。アメリカ合衆国食品医薬品局(FDA)は「天然の野菜、果実の有する抗酸化作用を利用して、体質改善・健康維持及びガンの予防を行うべき」としており、わが国でも厚生労働省が推進する「健康日本21」において、1日の総野菜の目標摂取量として350グラム、うち緑黄色野菜は120グラム必要であることを提言しています。

 

次々に発見される野菜の潜在力

野菜は栄養的な特徴によって大きく緑黄色野菜と淡色野菜の2つのグループに分けられます。緑黄色野菜はカロチンの量が野菜100グラム当たり600マイクログラム以上のものをいい、青菜類、ニンジン、トマトなどが含まれます。淡色野菜はそれ以外のもので、大根やキャベツ、タマネギなどが含まれます。
ジュースの原料に欠かせないトマトは西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど、栄養豊富な野菜。ガンや老化防止に効果があるとして話題になったβカロチンをはじめ、トマトの赤い色素であるリコピンにも、同様の効果があることが実証されました。また、ビタミンC、E、食物繊維はもちろんのこと、血圧上昇を抑える機能性物質等が含まれていることもわかってきました。
最近人気の青汁は、緑黄色野菜を搾ってジュースにしたものです。メーカーによって材料もいろいろですが、その中のひとつ、「ケール」という野菜は、カロチンがトマトの約5倍、カルシウムはホウレン草の約4倍、ビタミンCはミカンの約3倍も含まれ、栄養価のたいへん高い野菜です。キャベツやブロッコリーの原種に当たり、日本ではそのまま食べることはほとんどなく、もっぱらジュースの原料として知られています。
最近の研究では健康面だけでなく、カロチノイドの美容面への効果も報告されています。カゴメ総合研究所と佐賀大学海浜台地生物生産研究センターとの共同研究では、ニンジン、トマト、ピーマンといった緑黄色野菜ジュースに含まれるカロチノイドに、シミやソバカスなどの色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑える効果があることがわかりました。

 

おいしくてヘルシーな果汁入り野菜ジュースが人気

トマトジュースに加えて、甘く飲みやすいニンジンジュース、数種類の野菜をブレンドしたミックスジュース、ビタミンAとCが豊富な青汁、さらに健康志向とおいしさを同時に体感できる果汁入り野菜ジュースが登場するようになり、野菜系飲料のイメージも変わってきました。栄養面だけでなく、風味、色などバラエティーにも富み、ぐっと飲みやすくなった野菜ジュース。「野菜ジュースはどうも苦手で・・・」と敬遠していた層にも抵抗なく受け入れられ、これからもますます広がりを見せていくことでしょう。

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