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食品加工処理および充填機器内の計測機器は、規制に準拠するために定期的に校正する必要があります。しかし、プロアクティブな校正を頻繁に行うことにより、コストを削減し、リスクを軽減できることをご存知でしたか? その仕組みをご紹介します。
食品の安全性、衛生、廃棄物に対する消費者と小売業者の懸念が高まる中、地方自治体の規制要求事項への準拠は容易ではありません。加えて、規格外製品の製造リスクがあります。よくても製品ロス分の再加工コスト、最悪の場合リコールのコストやそれによるブランドイメージの損傷があります。計測機器の定期的な微調整が重要な理由がおわかりでしょう。利点は何でしょう? 定期的なプロアクティブな校正は、一貫した食品品質と食品の安全性を保証し、場所を問わず規制への準拠を容易にし、業務効率を最適化します。プロアクティブかつ予防的な校正に投資することで、問題が発生した場合の計画外のダウンタイムのリスクを回避できるだけでなく、一貫性を欠いた品質や生産の非効率性によるロスのリスクも低減できます。
正しく校正された機器は、品質管理システムの適切な運用と操業効率の最大化に不可欠です。計測機器を毎年校正することで、どんなメリット(もしくはデメリット)があるのか、事例をいくつか見てみましょう。
温度と流量の正確な測定値によって、製品温度が常に目標値に保たれ、保持時間が正しいデータに基づいて設定されます。低温殺菌工程では、製品を一定時間ほど一定温度に保ち、ほぼすべての微生物を殺します。また、正しい流量データにより、温度に対する正しい保持時間が確保されます。ですが、機器による測定値が少しでもずれるとどうなるでしょうか。流量や温度がずれて、製品の動きが少しでも速すぎるまたは温度が数度でも低すぎると、その製品の食品の安全性が損なわれることを意味します。
その結果、廃棄物や製品を排出するコストが発生し、さらにひどい場合には、製品のリコールやブランドイメージの低下につながる恐れがあります。製品の動きが少しでも遅すぎるまたは温度が数度でも高すぎる場合、エネルギーを浪費するだけでなく、タンパク質の変性、栄養素、風味、色の酸化による製品の品質問題と余分なコストにつながります。
他の事例を見てみましょう。正しく校正された導電率計があれば、CIP 洗浄工程での適切な量の洗浄液の使用が保証できます。一方、測定値のずれは、洗浄液の多すぎによる余分なコスト、または洗浄液の少なすぎにより食品の安全性と製品の品質を危険にさらすリスクを意味します。
このように計測機器の性能の偏差は、コストの増減につながる可能性があります。生産における温度偏差はわずか 1 日でも、何十万リットルもの牛乳、スープ、プロテイン飲料の損失、リコールのコストやそれによるブランドイメージの損傷、電気、蒸気、水、洗剤の浪費につながるリスクをもたらします。
「当社のシミュレーションによると、お客様は毎年、加熱費に 45,000 ユーロ以上余分に払っている可能性があります。一方、校正にかかるコストはわずか数分の一に過ぎません」と校正サービスプロダクトマネージャーの Giovanny Fernandez Galeano は言っています。
当社の装置は非常に頑丈で、何年も問題なく機能するため、計測機器の定期的な校正が延期されがちです。しかし、設置、センサーの配置、無菌適格性確認時の初回校正後、すべての計測機器に対して年次の校正サービスを計画することをお勧めします。テトラパックの校正サービスは、現場で専門知識を提供するサービスです。つまり、当社はお客様の現場に直接赴き、完全に校正済みかつラボ認定された実機または同等の基準機器を使用して、仕様に従ってお客様の機器を比較および校正します。これは、食品の安全性と品質を確保しながら、規制への準拠、機器のパフォーマンスの向上、コストとリスクの低減、生産トレーサビリティの維持に役立つように合理化されたプロセスです。
食品加工処理装置については、他のサプライヤーの機器を含め、各食品加工処理ユニットまたはライン全体のすべての計測機器を一度に校正します。充填機器については、充填機内で温度、圧力、流量、導電率などを測定するための重要センサーの校正を行います。たとえば、温度、流量、または導電率を比較し、装置を調整または交換して偏差を補正します。校正する装置に対して、追跡可能な標準機器の測定値との比較を文書化した結果が提供されます。事前定義された標準値に対して機能をチェックし調整することで、校正に関連する規制要件を満たすことができます。当社のエキスパートチームは、お客様のブランドを保護し、サプライヤー管理を簡素化しながら、現地および国際的な基準を満たし、お客様のパフォーマンスを最適化するためのサポートを提供します。
特定の生産シナリオに基づいたシミュレーションで、計測機器を毎年校正することで、どれ程の利益が見込めるかを計算してみましょう。
詳細については下記までお問い合せください。