マレーシアのポリアル施設のアップグレードをサポートしたテトラパック

テトラパックは、マレーシアに本拠を置くパレットおよび容器包装会社の SHA Hup-Aik と協力して、ポリアル施設をアップグレードしました。 大手リサイクル業者の SHA Hup-Aik は、テトラパックの支援を得て、ポリアルリサイクルの処理能力の強化と最終製品の品質向上を通して、製品ポートフォリオの多様化を目指しています。

背景と取り組み - リサイクル処理能力と製品品質の向上

SHA Hup-Aik 社は、ポリアルのリサイクル能力を強化し、屋根シートとポリアルボードの品質を向上させることの必要性を認識しました。 また、SHA Hup-Aik 社は B2B 市場へ参入してペレット製造のチャンスも模索しました。

結果 - 幅広い製品と堅固な市場立ち位置

SHA Hup-Aik 社はテトラパックと協力して、自社のポリアル施設をアップグレードする大きな目標を定めたプロジェクトを開始しました。 このアップグレードプロジェクトには、新しいドライ洗浄ライン、ホットプレスライン、およびペレット化ラインが含まれます。 アップグレードにより、処理能力が現在の 1.4TPD から 8TPD(TPD は一日あたりのトン数)に増加します。

ポリアル施設のアップグレードにより、SHA Hup-Aik 社のリサイクル処理能力と製品品質に大きな影響が現れました。 設定の強化で、高品質の屋根シートとポリアルボードを生産できるようになりました。 さらに現在、この施設では一種類だった屋根シートやポリアルボードの厚さを変えて新しい製品も製造できます。 また、紙容器全体でのチップボード生産も可能になり、リサイクルされる最終製品の可能性も広がっています。

さらに、新しく導入したペレット化ラインは、様々な家庭用品や工業製品の原材料として使用するリサイクルされたポリアルをペレットに加工する新たな手段に道を開いています。

今後の展望 - 好調なポリアル需要の活用

現在 SHA Hup-Aik 社は、高まるポリアル市場の需要に応えることができる有利な立場にいます。 SHA Hup-Aik 社の市場における立ち位置は、処理能力の向上、製品品質の改善、製品の多様化によって強化されています。 SHA Hup-Aik 社は B2B 市場に参入しペレットの製造に業務を拡大することで、循環型経済2 に貢献しながら、イノベーションを活用し持続可能性に向かって進んでいます。

テトラパックの継続的な支援とコラボレーションは、この変革プロジェクトを成功に導くために極めて重要な役割を果たすことでしょう。

1紙容器の繊維以外の成分はポリアルとして知られ、アセプティック紙容器内の食品内容物を保護するために、酸素と湿気に対するバリアとして使用されるポリオレフィンとアルミニウムの層を指します。

2循環型経済とは、材料を廃棄せずに、リサイクル、再利用、堆肥への加工などのプロセスを通して循環し続けるシステムを指します。 循環型経済は、限りある資源の消費を経済活動から切り離すことで、環境に根差した課題に取り組みます。 出典:Ellenmacarthurfoundation.org、What is a circular economy?

所在地
マレーシア

関係企業
KPT 社

テトラパックのお問い合わせ先
Tan Terrynz