カッテージチーズの混合における主な課題の克服

カッテージチーズメーカーは、カッテージチーズの混合に際して 3 つの主な課題に直面します。カードとドレッシングの比率を一定に保ち、カードの構造を維持することは、従来のブレンダーでは容易ではありません。 また、こうしたブレンダーの多くは、完全に中身を排出するために手作業が必要になります。

1. 排出プロセス全体を通してカードとドレッシングの比率の維持

従来のブレンダーで排出プロセス全体でカードとドレッシングの比率を維持するには、アジテーターを激しく稼動させる必要があります。 メーカーがカードとドレッシングの比率を一定に保つために必要な攪拌のレベルで稼働すると、カード構造を損傷します。 損傷しないようにブレンダーを緩やかに稼動させると、前半の製品はドレッシングが多くなりすぎ、後半の製品はドレッシングが少なくなりすぎます。 後半の製品の操作では、調整するために混合プロセスを時々停止してドレッシングを追加する必要があります。 これにより、プロセスがより複雑になり費用がかかります。 この課題に対応するテトラパックのソリューションが、排出プロセス全体にわたって均一な混合を実現するとともにカード構造も維持できる、緩やかで効率的な動作が可能なアジテーターを備えた新しい垂直式のブレンダーです。

​​2. カード構造の保持

カッテージチーズカードは非常にもろく、丁寧かつ慎重に取り扱う必要があります。 課題は、カードの粒子サイズおよび形状を保ちつつ、常にカードとドレッシングの均一な混合を実現することです。 消費者の要望を満たす高い品質のチーズを製造するには、ブレンダーに投入する粒子の形状およびサイズが排出されるときも同じでなければなりません。 テトラパックの新しい垂直型ブレンダー、テトラパック® ブレンダー VCC は、従来のブレンダーよりも低速でカードとドレッシングの比率を維持できるため、これを実現でき、カード粒子が損傷するのを防ぎます。 試験の結果、混合の後にも粒子の 90% 以上が許容可能な粒子サイズの範囲内に保たれることがわかりました。

カード粒子のグラフ

3. ブレンダーからの完全な排出によって製品ロスを削減

従来のブレンダーでは、排出後に通常 5 ~ 25kg の製品がブレンダーに残ります。 これはたくさんの量の製品ロスが発生してしまうか、または製品ロスにならないように毎回手動で排出する作業が必要になることを意味します。 オペレーターは各バッチの終了後、毎回手動で残りの製品をブレンダーから掻き出す必要があります。 テトラパックのブレンダー VCC の垂直型デザインがこの問題を解決します。 この装置では完全な排出が可能で掻き出す必要はありません。ブレンダーに残る製品は通常 2kg 未満です。 これにより製品ロスおよびオペレーターのコストが大幅に削減されると同時に、工程もはるかに容易になります。

新しい垂直式ブレンダーを備えたテトラパック® ブレンダー VCC