顧客事例 EURODESSERT 社

試験の成功が規模拡大を促進

欧州のデザートメーカーが新しい熱処理技術のテスト結果を受けて投資を決定

プロダクトディベロップメントセンターで試験を実施する目的は、テトラパックのお客様に新しい技術に慣れ親しんでもらい、既存の製品でその有効性をテストすることです。 ここで、新しいタイプの熱処理技術を試すことで、ある欧州のデザートメーカーが自信を持って投資を決定し、新しい製造ラインの導入と商業生産へのスケールアップに成功した事例をご紹介します。

デザートを食べる二人の女性、チョコレートとバニラのプリン

チョコレート ムースからオート麦のおかゆまで

Eurodesserts 社は、The Dairy Food Group 社に属する 3 社の子会社の 1 つです。ブランドオーナーとして、また共同パッカーとして操業し、チョコレートムース、バニラカスタード、りんごピューレ、おかゆなど、幅広くおいしい製品を製造しています。

第 3 の製造ラインを選択

Eurodesserts 社が最初にテトラパックに問い合わせたとき、同社はフルレンジの製品製造を実現するために 2 つの異なる熱処理技術を備えた 2 つの製造ラインを必要としていました。 その後、高まる需要に応えるため、Eurodesserts 社は、風味、一貫性、口当たりに関して既存製品を正確に再現できる第 3 のラインを購入することにしました。 同社の課題は、「どの製造ラインか」、というよりは、「どのタイプの熱処理を採用すべきか」でした。

デザート用熱処理機器、テトラパックの間接 UHT ユニット PFF

新しい熱処理技術がもたらすメリット

綿密な話し合いの結果、テトラパックはコイル式熱交換器(CHE)技術に基づいた食品加工処理ラインの導入を提案しました。これには主に次の 3 つのメリットがあります。

  1. コイルの定格圧力により、1 時間当たりの出力が 2 倍になるため、より高い能力が得られる。
  2. CHE は他の熱処理技術に比べ、製品のロスやメンテナンス費用が少ないため、操業費を最大で 30%削減できる。
  3. CHE はあらゆる粘度に対応できるため、柔軟性が向上する。 これにより、別の工場で製造しているライスプディングを除き、Eurodesserts 社のすべての製品を 1 つのラインで製造できるようになりました。

テトラパックの Eurodesserts 社担当アカウント・マネージャー、Curd Bulcaen は次のように述べています。「私たちは、この新しい製造ラインがお客様のニーズに応えられると確信していましたが、それだけではありません。 業界における競争上の優位性をもたらすだろうと考えました。」

「この新しい製造ラインがお客様のニーズを満たすことは分かっていましたが、それだけではありません。 業界における競争上の優位性をもたらすだろうと考えました。」

Curd Bulcaen、テトラパック、Eurodesserts 社担当アカウントマネージャー

ガラス容器に入ったバニラプディング

トライアル試験がお客様の自信を獲得

Eurodesserts 社は、新しいコイル式熱交換器ラインの採用には前向きでしたが、まずはスウェーデンのルンドにあるテトラパックのプロダクトディベロップメントセンターで試したいと考えていました。 Eurodesserts 社は、現地の製造条件を可能な限り正確に再現するため、必要な原材料をすべてベルギーから送りました。 試験リーダーを務めた Helena Arph 氏は次のように述べています。「 2 つの別々の試験が実施されました。」 「1 つ目に、私たちは、適切な品質を確保するため、会社のさまざまなデザート製品をすべてテストしました。 2 番目に、装置の稼働時間を検証するため、Eurodesserts 社のカスタードを使った長時間のテストを実施しました」。

これらの試験を終える頃には、チームは新しい製造ラインと食品加工処理設計が同社のすべての製品ラインナップで機能することを確信していました。 André Lemmens 氏、Eurodesserts 社、プロジェクトマネージャー

「トライアル試験は、私たちにとって本当に決定的なものでした。 テトラパックのプロダクトディベロップメントセンターで得られた結果がなければ、この投資の決断は困難を極めたことでしょう。」

André Lemmens 氏、Eurodesserts 社、プロジェクトマネージャー

期待に応えるパフォーマンス

時間がたてばより明確になることですが、この新しいソリューションは、Eurodesserts 社の主な目的を達成しただけでなく、さらに多くのメリットをもたらしました。 Curd 氏は次のように述べています。「オペレーターが新しいソリューションの使用法を覚えるのが簡単な上、非常に安定しているので、必要に応じて食品加工処理のパラメーターを変更することも容易です。 運転時間が長いということは、機器の洗浄回数が少なくて済むということでもあり、製品のロスも少なく抑えられます」。

Eurodesserts 社は、新しい製造ラインでデザートを生産して 3 年になります。その能力、コスト、柔軟性に関してはテトラパックが約束した品質を満たしており、ヨーロッパの消費者の求める味と品質にも応えていると感じています。 「いわゆる『論より証拠(プディングの味は食べてみなけりゃわからない)』というわけです。 私たちの場合、『製造ラインは稼働しなけりゃわからない』です。」

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