テトラパックが開始した、繊維由来の食品用紙容器に関する世界初の研究

 

最も持続可能な食品用容器を開発するテトラパックの旅について最新のインサイトを提供

 

ローザンヌ、スイス、2023年2月7日:本日、テトラパックは、世界で最も近代的なシンクロトロン[1]放射線研究所、マックスIVと提携して、繊維由来の持続可能な食品包装の進歩に向けた画期的な研究を開始しました。 これは、紙ストローに使用される材料の組成を最適化するための研究で、繊維素材のナノ構造への最新の見通しを明らかにすることを目的としています。

これは、ForMAXにおける最初の産業研究開発実験です。ForMAXは、スウェーデンのルンドのMAX IV研究所にある森林材料の研究に専念した、新しい研究ステーションです。

安全で栄養価の高い食品に対する世界的な需要が高まるにつれ、容器の原材料が不足しています。これらの希少な資源の使用を減らし、より持続可能な包装ソリューションを開発することが急がれています。 紙由来の新しい素材は新しいチャンスでもありますが、持続可能性の要求に応じながら、食品の安全性、リサイクル可能性、液体や湿度に対する耐久性を維持する必要があります。

テトラパックの包材部門副社長、Eva Gustavsson は次のように述べています。 「未来の紙容器を開発する場合、材料の構造と特性を基本的に理解することが非常に重要です。テトラパックの目標は、世界で最も持続可能な食品用容器を提供することで、ForMAXでの実験は、この目標を達成するうえでテトラパックの明確な支援となるでしょう。

「未来の紙容器は、完全にリサイクル可能で、環境に与える影響も少なくなければなりません。 再生可能な素材を使用し、容器内の繊維ベースの素材の割合を増やすことが不可欠です。 この研究で、テトラパックは、将来のイノベーションの基礎となる、植物由来の素材に関する新たな見通しを明らかにすることができました。」

MAX IV の ForMAX ビームラインマネージャ、Kim Nygård 氏は次のように述べています。 「ForMAX で行った実験は、学界と産業界の両方にとって画期的な出来事です。 この研究ステーションは研究所としては初めてのもので、新しい持続可能な材料が今後どのように使用できるかに関し、基本的な研究と応用的な産業研究両方を積極的に促すでしょう。 将来に向けた持続可能な包装材料の開発において、テトラパックをサポートできることを誇りに思います。」

また、次のように説明するのは、テトラパックの仮想モデリング、技術スペシャリストの Eskil Andreasson です。 「紙ストローから始まった最初の実験では、環境の変化による紙ストローの素材のリアルタイムな反応、厳しい条件下における様々な液体と紙ストローとの相互作用など、追加の分析が提供されています。 これらの新しいインサイトと知識は、仮想モデリングツールで将来の紙ストローを開発するために適用され、ストローの改善に役立ちます。」 

Tree search について

ForMAX は、建築費用をクヌートアンドアリスワレンバーグ財団が提供しました。運用コストは、業界からの資金でまかなっていますが、その仲介役を果たしているのが、森林から取得される新素材の学術的および産業的研究のために組織された共同プラットフォームの Treesearch です。 Treesearch の産業パートナーとして、テトラパックは ForMAX のイニシエーターでありファシリテーターです。

[1] シンクロトロン放射は、荷電粒子がその速度に垂直な曲線経路を移動するときに放出される電磁放射です。
 

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