原材料と調達

主要基材あたりの原材料使用

このセクションでは、テトラパックの紙容器(ラミネート、開け口、ストロー、ストリップテープ、フィルムを含む)の生産に使用された原材料に関するデータを示します。 このグラフは、容器に加工される原材料の種類ごとの相対比率を示します。
主要基材あたりの原材料使用
紙容器の原材料データ

重量別の包装容器の原材料使用量

FSC ラベル付き紙容器

FSC ラベル付き紙容器

テトラパックがお客様に提供している FSC ラベル付き紙容器の数は、初の FSC ラベル付き紙容器を導入した 2007 年以降着実に増加しています。

気候とエネルギー

バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量

このセクションのデータは、テトラパックのスコープ 1、2、3 の温室効果ガス(GHG)排出量を示しています。 温室効果ガス(GHG)排出量については、World Resource Institute (世界資源研究所)と持続可能な発展のための世界経済人会議(World Business Council on Sustainable Development)が作成した GHG プロトコルの原則に基づき報告されています。 テトラパックのスコープ 1 および 2 の温室効果ガス(GHG)排出量は、2006 年から独立した第三者機関によって監査され、スコープ 3 の排出量は 2013 年から監査を受けています。

テトラパックの 2021 年の保証声明書の続きを読む

温室効果ガス(GHG)排出量削減に関するデータ

2021 年に、テトラパックの温室効果ガス(GHG)排出量の計算方法が改訂・更新されました。2019 年と 2020 年の数値は、この新しい方法に従って修正されています。 

2010 年と比較した温室効果ガス(GHG)排出量削減
バリューチェーンの気候への影響の内訳

バリューチェーンの気候への影響の内訳

バリューチェーンの気候への影響の内訳

バリューチェーンの気候への影響の内訳

テトラパックの事業の気候変動への影響

テトラパックの事業が与える気候変動への影響は、スコープ 1 と 2 の両方の排出量とカテゴリー 6 からなります。スコープ 1 には、自社の事業による直接排出(燃料消費、冷媒や溶剤の使用など)が含まれています。 スコープ 2 には、購入した電気、熱、蒸気、または冷却に関連して発生する間接排出が含まれます。 テトラパックのスコープ 2 では、「マーケットベース」の方法を使用して計算しています。 つまり、テトラパックでは、GHG プロトコル スコープ 2 の品質要件に従って、可能な範囲でサプライヤー固有の排出量を使用しています。 排出量削減を牽引しているのは、テトラパックの事業における再生可能な電力の使用量増加に加え、テトラパックの施設におけるエネルギー効率をさらに向上させる活動です。 テトラパックのスコープ 1 および 2 の排出量に最も大きく貢献しているのは、自社施設で購入した電気です。

温室効果ガス排出量スコープ
温室効果ガス排出量スコープ

テトラパック事業の使用エネルギー

報告された使用エネルギーには、購入した電気および施設で発電した電気、天然ガスや地域暖房(温水/熱蒸気)などの化石燃料の使用が含まれます。 電気はテトラパック事業の主要な動力源です。 燃料は、暖房に使用されるほか、印刷インクの乾燥などの工程特有の目的にも使用されています。 このグラフは、テトラパックの世界中の事業で消費された総エネルギー量を表します。 生産が増加しているにもかかわらず、使用エネルギーは比較的安定しています。 テトラパックの包材加工工場は最もエネルギーを消費する事業で、2021 年にテトラパックの事業全体で使用された総エネルギーの 75% を消費しました。

事業の使用エネルギー

テトラパック事業の使用エネルギー

使用エネルギーの変化

エネルギーの使用と使用エネルギーの変化

機能別使用エネルギー

機能別テトラパック事業の使用エネルギー

エネルギー源別テトラパック事業の使用エネルギー

購入した電気は、テトラパックの事業で使用される主なエネルギー源です。 2020 年には、消費した電力のうち 80% が再生可能なエネルギー源によるものでした。

エネルギー源別の使用エネルギー
エネルギー源別の使用電力

包材生産におけるエネルギー強度(GRI 302-3)

 

テトラパックでは 100 万個の標準紙容器の製造に使用されたエネルギーを測定して、包材事業のエネルギー強度を監視しています。 この指標は、グラフからわかるように、テトラパックの施設における専用のエネルギー監査とエネルギー効率プロジェクトの結果、長年にわたって着実に改善されています。 近年、改善は少しづつ減少を示していますが、それは、省エネの可能性のあるところではすべて省エネが実行されたためです。

充填包装製造における温室効果ガス排出量強度、スコープ 1 ~ 2

空気中へのその他の排出量

オゾン層破壊物質

 

オゾン層破壊物質の放出は、CFC/HCFC* の漏れに起因します。 テトラパックでは、CFC、ハロン、およびその他のオゾン層を破壊する可能性の高い物質を、環境への影響が低い代替物質に置き換えることを方針としています。 この方針を実施して以来、オゾン層破壊物質の放出は最低限レベルまで低下しました。

* CFC: クロロフルオロカーボン(フロン)、HCFC: ハイドロクロロフルオロカーボン

オゾン層物質

揮発性有機化合物(VOC)

 

VOC は、主に印刷インクに使用される溶剤から排出されますが、ある程度はテトラパックの包材加工工場の印刷プレートの生産にも起因します。 次のデータは、削減装置を通した後の空気中の VOC の総排出量を示しています。 これには、一時的排出量ならびに、プロセス排出量とスタック排出量の両方が含まれます。 これらの排出量を削減するために、テトラパックは多くの現場に蓄熱燃焼式排ガス処理装置(RTO)を設置しています。 さらに、生産での有機溶剤の使用を削減するために、プロセスを継続的に改革しています。

揮発性有機化合物(VOC)

包材製造における VOC 排出強度

 

グラフは、100 万個の標準紙容器の製造あたりの VOC 排出量を示します。

包材製造における VOC 排出強度

操業廃棄物

包材生産廃棄物

材料廃棄は、消費された原材料と生産された包材の差として測定されます。 ここで示す材料廃棄率は、工場の加重平均廃棄率です。 図は、包材廃棄が年を追うごとに安定的に減少していることを示しています。 この改善は、ワールドクラスマニュファクチャリングアプローチによって推進されています。

廃棄包材

操業廃棄物の管理

報告されている廃棄物とは、テトラパックの製造および機器組立施設で発生したすべての固形廃棄物(製造廃棄物や施設から排出されたその他すべての種類の廃棄物を含む)の処理を表しています。 このグラフは、リサイクルされた廃棄物、焼却された廃棄物(エネルギーが回収された場合とされなかった場合を区別)、および埋め立て処分された廃棄物の比率を示します。

操業廃棄物の管理

取水

このセクションのデータは、テトラパックの全施設で使用された総取水量を表します。 取水した水の量はそれほど多くありませんが、それでも可能な限り取水量を少なくする努力をしています。 水の使用量の最大の割合を占めるのはテトラパックの加工工場で、機械や設備を組み立てる作業がそれに続きます。どの現場が水ストレスエリアにあるかを理解するために、WRI Aqueduct Water Risk Atlas ツールを使用して評価しました。テトラパックの現場で取水される水はすべて淡水であると想定しています。 

取水
取水
取水

マネジメントシステムの認証

テトラパックは法的要件を大幅にクリアし、国際環境基準を適用して環境問題や環境への影響を体系的に管理しています。 2021 年末時点でのテトラパック製造施設の認証取得状況:

  • ISO 14001: 自社工場の 96%が ISO 14001 環境マネジメントシステム規格の認証を取得し、残りの工場も認証に向け審査中です。
  • ISO 45001: 自社工場の 96%が ISO 45001 労働安全衛生マネジメントシステム規格の認証を取得し、残りの工場も認証に向け審査中です。
  • ISO 50001: また、5 か所の工場が ISO 50001 環境マネジメントシステム規格の認証を取得しています。

紙容器のリサイクル

テトラパックは、事業を展開する世界のすべての市場からリサイクルのデータを収集しています。 報告されている使用済み紙容器のリサイクル率は、回収されリサイクルのために移送された紙容器と流通した紙容器の割合に基づいています。 可能なかぎり、公的情報源、Alliance for Beverage Cartons and the Environment や Packaging Recovery Organizations などから得られるリサイクル情報も利用しています。また、社内のレポートを現地リサイクルチームからの情報と統合し、できる限り幅広いデータを取得するようにしています。

紙容器のリサイクル