2021-03-03

レトルト可能な紙容器『テトラ・リカルト』の 商品販売額が昨年比約1.5倍伸長、 日本市場本格投入から5年、
着実に需要拡大

‐ 新型コロナによる巣ごもり需要もトレンドを後押し、環境志向の消費者に好評 -

食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパック株式会社(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:ヘンリック・ハウゴー、以下、日本テトラパック)のレトルト可能な紙容器『テトラ・リカルト』が、日本市場へ本格投入した2016年から5年を経て、現在では国内の主要食品メーカー 11社に採用され、テトラ・リカルト商品はここ5年間で3倍近い伸びを示し、昨年比146%(約1.5倍)の伸びを記録するなど、国内販売の拡大が継続しています。商品数もコーン、トマト、豆類を中心に46品目*1と多数採用され、更なる需要が見込まれます。

テトラ・リカルト商品(販売中)の 国内販売金額の推移
直近5年で3倍近い伸び

trc release graph

出典: インテージ SRI POS 2016~2020 SM, CVS, DGs チャネル計
テトラ・リカルト商品 販売金額合算値(2016年を起点に指数化)

 

テトラ・リカルトは、缶詰やガラス瓶の代替容器として開発された世界初のレトルト対応紙容器で、従来の紙容器では出来なかった加圧加熱処理を可能にした画期的な製品です。紙を主原料とし、ポリプロピレン、アルミ箔で構成される6層構造で酸素や光を遮断し、内容物を常温で長期間(約24ヶ月*2)保存することができます。


開け口も大きく中身が取り出しやすいので残さずに使え、余った場合も口を閉じてそのまま冷蔵庫で保存できます。使用後はコンパクトに折りたためるので、かさばらずに処分できる点も消費者に高く評価されています。
また、直方体のためスペース効率が良く、容器が回転することなく常に商品の正面を消費者に向けて陳列しやすいので、店頭での陳列作業の効率化や優れた視認性による宣伝効果も期待できます。缶やガラス瓶と比べて軽量で扱いやすく、eコマースにも最適です。

TRC release packaging

テトラ・リカルトは、より環境に配慮した食品用紙容器として、持続可能性の側面でも多くのメリットがあります。責任をもって調達されたFSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)認証の板紙を主原料としており、容器の約70%が再生可能資源で出来ています。また、充填前の容器は折り畳んで輸送できるため、 缶やガラス瓶に比べて積載比が約9対1と、効率的な輸送を実現できます。欧州で行われたライフサイクル調査*3によると、原材料の抽出から製造、流通、廃棄物管理まで、テトラ・リカルトの二酸化炭素排出量はスチール缶やガラス瓶の 5 分の 1 であることが判明しています。

TRC release carton lorry recycle

日本テトラパックは、レトルト可能な紙容器『テトラ・リカルト』の日本での営業活動を2016年から本格的に開始しました。2019年には、大手加工食品メーカーのはごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市)が、テトラ・リカルトの専用充填機「テトラパック® R2」を初めて国内で採用し、それまで輸入商品のみだったテトラ・リカルト製品の国内製造が開始されました。

日本テトラパック、ビジネス開発部マネージャーの坂尾伸一は、次のように述べています。

「弊社のテトラ・リカルトを、日本国内の食品メーカー各社に幅広くご採用いただき、とても嬉しく思います。日本市場本格投入から5年が経過し、一般消費者の皆様にも身近な商品として手に取って頂ける容器として着実に、浸透しています。環境面からも持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として、同容器の更なる活躍が期待できます。弊社は今後も、食品の安全性と品質を損なうことなく、お客様のニーズに応え、急速に変化する市場環境に適応できる革新的で持続可能なソリューションを提供して参ります。」

テトラ・リカルトは、世界で50ヶ国以上、150以上のブランドで採用されています。その使用用途も、料理の素材からスープ等の調理済み食品、ペットフードまで幅広く使われています。また、昨年は海外でベビーフードの展開が始まったほか、今年はデザートのカテゴリーで世界初となる商品が国内で発売されるなど、様々な食品への広がりが今後も期待されています。

brown sugar mango tofu packaging

はごろもフーズ株式会社が発売した世界初のテトラ・リカルト容器入りデザート「朝からスイーツ」シリーズ3品
黒糖寒天(写真左)、マンゴープリン(写真中央)、杏仁豆腐(写真右)

 

*1: 2020年12月末時点
*2: 品質保持期間は商品の内容物により異なります
*3: ドイツの IEFU (Institute for Energy and Environmental Research) による比較ライフサイクル評価、ドイツ、ISO 14040/44 準拠。 厳格な第三者調査委員会による相互評価済み。 イタリア、ドイツ、EU 28 + 2 か国における環境問題の観点からの比較。2017 年の欧州平均。IFEU研究の主な結果はこちら(英語資料)

※テトラ・リカルトは、テトラパックグループの登録商標です
※朝からスイーツは、はごろもフーズ株式会社の登録商標です