テトラパックは新しいリサイクル施設 4 か所に投資し、世界の紙容器のリサイクルを年間 500 億回以上にすることができました。

トルコ、サウジアラビア、ウクライナ、オーストラリアにおける最新のリサイクル・ソリューションが完全に稼動すれば、最大で4万5000トン、14億パック以上の消費者向け紙容器パッケージがリサイクルされ、すべてのコンポーネントが新たな命を吹き込まれることになります。

2022年2月22日、スイス、ローザンヌ テトラパックはわずか4ヶ月の間に、リサイクル業者や業界関係者と1,150万ユーロ以上を共同投資し、トルコ、サウジアラビア、ウクライナ、オーストラリアにおける紙容器パッケージに向けた4つの全く新しいリサイクルソリューションの立ち上げを支援しました。 国境を越えた協力によってゼロからリサイクル能力を構築する(サウジアラビア)、その能力を50%拡大する(トルコ)、紙容器由来のポリアルの生産能力を3倍にする(ウクライナ)、官民パートナーシップを活用する(オーストラリア)など、これらのプロジェクトには、あるひとつの重要な特徴があります。 彼らは、使用済み紙容器のすべてのコンポーネントのリサイクルを可能にし、それらを高品質の素材や商品に変換します。 

この新しいソリューションが完全に稼動すれば、さらに最大4万5000トンの使用済みの紙容器パッケージを処理できるようになり、世界の紙容器パッケージのリサイクル量は年間500億トンを超えることになります。 それぞれの国はもちろん、場合によっては近隣諸国のリサイクルを大幅に改善することにもつながります。 

Tatiana Liceti、 テトラパック、マーケット・オペレーション部門EVP: 「紙容器は、効率的な廃棄物管理とリサイクルインフラストラクチャが整備されている世界中でリサイクルされています。 これを加速するには、政府、地方自治体、生産者、消費者など、すべての関係者の皆さまが積極的な役割を果たす必要があります。 サステナビリティは、私たちの顧客にとって最優先事項の3つのうちの1つです。これらの新しい施設は、顧客の目標達成に大きく貢献するものです。」

リサイクルを推進し、循環型経済の実現に向けて協働することは、常にテトラパックの持続可能性戦略の中核となっています。 過去10年にわたる同社の先駆的な投資とパートナーシップは、世界中で170以上のリサイクル事業が紙容器パッケージを処理できるよう支援してきました。 現在、行動のペースが目まぐるしく変化しています。

最新のテトラパックのインデックスが示しているように、今年は約50%の消費者が、気候変動に対する個人的な取り組みの一環として、リサイクルに関心を示しています。 さらに、誰が環境問題や廃棄物問題の解決策を導き出すべきか、という質問に対して、消費者は食品・飲料ブランド、政府に次いで第3位にパッケージ事業会社を挙げています。

この需要の高まりに対応するための主な条件は次の通りです:

  • 収集インフラへの便利なアクセス
  • 廃棄物の明確な分別
  • 十分なリサイクル能力  

こうした消費者の意識の高まりが浮き彫りにしているのは、リサイクル習慣の転換をサポートする産業ソリューションの重要性です。 

Lars Holmquist、テトラパック、サステナビリティおよびコミュニケーション部門 EVP: 「COVID-19の既成により家庭で過ごす時間が増えたため、家庭ごみの「フットプリント」が以前よりも目につくようになりました。 この問題に対処するため、消費者は日常生活を適応させて、より大きな行動を起こしています。 テトラパックはこのジャーニーを支援しており、リサイクルに積極的に協力する方法についての認識を高めるとともに、リサイクル能力の拡大や革新的な技術の開発に共同投資することで、使用後の紙容器パッケージを再び経済に循環されるように取り組んでいます。 これらはすべて、食品メーカー、自治体、リサイクル業界と協力し、リサイクルのバリューチェーン全体にわたって展開されます。 これらの新たな投資は、テトラパック究極の目標である、すべての紙容器が回収され、リサイクルされ、決してポイ捨てされることのない世界の実現に必要となる共同推進の証となるものです。

報道関係者向けお問い合わせ先

Lucia Freschi
テトラパック
電話: +39 347 2632237
Eメール:Lucia.freschi@tetrapak.com     

Recycling facility in Saudi Arabia

サウジアラビア

サウジアラビアでは、テトラパックは2つの大手リサイクル企業、Obeikan Paper Industries(OPI)社とSaudi Top Plastic Factory(STP)社と「RIYcycle」プロジェクトで提携しています。 300万ユーロを超える共同投資によるこのプロジェクトは、国内初の試みであり、消費者使用後の紙容器の価値を創造することによって、回収とリサイクルを増やすことを目的としています。 サウジアラビアやクウェート、アラブ首長国連邦などの近隣諸国で回収された紙容器のすべてのコンポーネントのリサイクルを目的としています。 紙容器リサイクルの新しいラインでは年産8,000トン、ポリアルの新しいプラントでは年産約4,000トンの顆粒を生産する予定です。

Recycling collection Turkey

トルコ

トルコでは、テトラパックとKahramanmaraş Paper社との長期的な協力関係により、2021年末に国内初の紙容器の完全なリサイクルソリューションの正式稼働という画期的な瞬間を迎えました。 約400万ユーロの共同投資の支援を得た工場は、テトラパックの紙容器のすべてのコンポーネントのリサイクルを実現し、年間1万8,000トンの紙容器のリサイクル能力を持ち、国内の現在の紙容器のリサイクル能力の47%に相当します。 再生繊維は紙の製造工程に再利用され、残りのポリアル成分は顆粒化され、農産物のバスケット、灌漑用パイプ、コンテナ、パレットなどの形で新たな命を吹き込まれます。

Panel boards made from recycled carton packages

オーストラリア

オーストラリアでは、合板、パーティクルボード、石こうボードの代わりに、消費者向けの紙容器などの包装廃棄物から作られた再生建築用ボードを使用できるようになります。 このプロジェクトは、オーストラリア政府のリサイクル近代化基金とニューサウスウェールズ(NSW)州政府の「Waste Less, Recycle More」イニシアチブの資金提供を受けており、Global Recycling Alliance for Beverage Cartons and the Environment(GRACE)の傘下にあるテトラパックと業界関係者の協力による最初の成果であり、saveBOARD社とそのサポーターであるFreightways社およびClosed Loop社との共同の取り組みです。 連邦政府とニューサウスウェールズ州政府からの174万ドルの助成金により、2022年末までに500万ドルの施設が建設され、4,000トンの紙容器リサイクル能力が見込まれています。

PolyAl recycling facility in Ukraine

ウクライナ

ウクライナでは、ズミエフスカヤ製紙工場がテトラパックと提携して、紙容器をリサイクルする国内初の完全なソリューションを開始しました。 150万ユーロを超える共同投資により、1つの工場ですべての紙容器のコンポーネントのリサイクルが可能になり、大幅な効率化とコスト削減を実現しました。 その結果、飲料用紙容器からのポリアルのリサイクル生産能力が3倍となりました。 具体的には、2020年から25%増となる最大15,000トンの紙容器を処理し、年間4,000トン以上の高品質のポリアルのペレットを生産できるようになります。

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Tatiana Liceti

Tatiana Liceti

テトラパック、マーケットオペレーション担当執行副社長

Lars Holmquist

Lars Holmquist

テトラパック、サステナビリティ & コミュニケーション担当執行副社長

polyAI pellets

ポリアルのぺレット

サウジアラビアにおけるリサイクル促進のパートナーシップ

recycling boxes in warehouse

リサイクルされた紙容器から作られた高品質な製品

トルコにおける、使用後紙容器を高品質な商品に変える取り組み

Packaging waste feedstock

包装廃材の原料

オーストラリアにおける包装廃材の再生建設用ボードへの再利用

Paper manufacturing, recycled paper

カートンの板紙部分をリサイクルして、第二の人生を与える

ウクライナにおける紙容器のリサイクル強化