課題の理解: 食品の入手可能性と安全性

世界的な食品の安全性は、今日の最重要課題です。 国連では、7 億 5,000 万人が深刻な食糧不安の影響を受けていて、3 人に 1 人が栄養失調であると推定しています1。 これらすべては、世界が 2030 年までに飢餓をゼロにするという国連の第 2 次持続可能な開発目標が達成されていないことを意味します。

この目標だけでは十分ではない場合、国連は、さらに食品の「責任ある製造と消費」を呼び掛けています。 中には、これらの目標は矛盾している、持続可能なソリューションは確実に費用がかかり、そうなると入手が難しくなるのでは、と考える人がいるかもしれません。

ただし、正しく対処すれば、これら 2 つのタスクは互いに補完するものとなります。 責任ある持続可能な方法で食品(およびそれを促進する設備や包装)を製造することによってのみ、世界は十分な栄養を供給するという課題に対応することができます。

食品製造におけるイノベーションの優先事項

Eating yoghurt from a bowl with a spoon

廃棄物を資源に変える

バリューチェーン全体で食品ロスと廃棄物が常態化している状況で、食品廃棄物を有用な栄養価の高い食品源に変えるためには、処理ソリューションと新しい技術が必要です。

Hand holding a mealworm

新しい食品資源を開発

食料需要の増大と生態系を脅かす農業生産という双子の課題に対して、私たちは新たな栄養源を探す必要があります。 目標は、環境への影響を抑えながら、高い生産量を生み出すことができる代替食料源を見つけることです。 たとえば、昆虫は潜在的なソリューションになります。

Man and woman working in laboratory

食品特性を強化

栄養素が豊富な新鮮な果物や野菜はこれまで以上に注目されています。 しかし、気候変動などの影響で価格が高騰しており、貴重な栄養素を供給する低コストの資源が必要になっています。 栄養が強化された食品は、このニーズに応えるうえで役立つでしょう。

実行中のコラボレーション型変革

昆虫からタンパク質を得る

テトラパックでは、タンパク質の将来のニーズに応えるために、食べられる昆虫をそれと認識できない形に加工し、身近な食品にタンパク質サプリメントとして組み込むために取り組んでいます。

Voices of Innovation - The future of food with Lund University thumbnail

幼虫から美味しいタンパク質へ

イタリアの Tebrito 社は、幼虫からタンパク質を抽出しています。 テトラパックは、このたんぱく質を多くの食品に取り込むことができる製品へ加工するために、Tebrito 社と連携しています。

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植物由来食品の可能性を実感

テトラパックはルンド大学の研究者と協働して、増加する人口に対応するために、もっと植物を植えることで、また植物の食べられる部分を増やすことで、植物由来の食品に対する新たなニーズに応えます。

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Wood close up

持続可能な資源

テトラパックは毎日、何十億リットルもの食品とそれを消費する人々を守っています。 テトラパックはまた地球を保護するためにも、世界で最も持続可能な食品用の容器包装を開発する取り組みの手を止めることはありません2

Woman grocery shopping

廃棄物を削減

食品廃棄物を最小限にとどめることで、食品製造による環境への影響を軽減し、誰もが食品をもっと簡単に入手でき、メーカーも消費者もコストを削減できます。

1.     国連の持続可能な開発目標(SDGs)(2019)。 World Population Prospects 2019.

2.     これは、責任を持って調達された再生可能な材料やリサイクル材のみで作られた紙容器を作成することを意味します。そのため、地球の気候、資源、生物多様性の保護と修復に役立ち、カーボンニュートラルな製造と流通に貢献します。また、紙容器は便利で安全であるため、弾力性のある食品システムを実現するうえで役立ちます。そして完全にリサイクル可能です。