2019-05-03

デジタル ツールとしてのパッケージの役割の変化

デジタル化はパッケージの役割を変えています。 Tetra Pak® Connected Package プラットフォームを使用すると、食品飲料メーカーは自社のパッケージを本格的なデータ キャリアに変えることができ、それを通じて、トレーサビリティー、製品情報、および消費者の心を掴む体験を提供できます。

もはやパッケージングは製品の保護と機能性だけではなく、インターネット接続にも関係するものになりました。 パッケージングの未来は間違いなくデジタルであり、テトラパックはお客様がパッケージングの急速な進化に対応できるよう支援するデジタル プラットフォームの構築に全力で取り組んでいます。

インテリジェント パッケージング

未来を探る

初めてコード化されたパッケージにはバーコードやスキャン可能な他のコードが付属していましたが、それでもネットへの接続は限られたものでした。 その後登場したネット接続パッケージには、パッケージごとに異なる一意のスキャン可能コードが印刷されました。 この一意のコードにより、原料からリサイクルに至るまで、あらゆる製品の現在地と履歴を追跡できます。 さらに、消費者はパッケージ自体に印刷されたメッセージを読むのではなく、自分のスマートフォンを使ってコードをスキャンすることで、まったく新しい対話の世界に足を踏み入れることができます。

将来的には、パッケージがネット接続バリューチェーンの中心となる、インテリジェント パッケージングが登場すると予想されます。

夕食に何を作るかを決めるといった日常的な出来事を想像してください。 ある日を境に、インテリジェント パッケージは冷蔵庫といった家庭内のスマート家電と通信するようになります。 そして、自宅にある製品の備蓄量だけでなく、各製品の残り具合や動的に更新された消費期限についての正確な情報をすぐに受け取れるようになるでしょう。 そして、過去の行動、食べ物の好み、好きなレシピに基づいて、食べ物を廃棄するリスクを抑えた適切な調理法についての提案をされるようになります。 また、いくつかの材料が不足している場合、その補充も自動で提案できるようになります。 それは時間の無駄がなく、便利で、食品の廃棄も最小限になります。 あなたに必要なのは、食事を準備することだけです。

今なおその場所には達していませんが、IoT (モノのインターネット) とパッケージング技術の開発が急速に進んでいることから、これが現実になるのは数年以内かもしれません。

今日のネット接続パッケージ

今日のデジタル技術で実現できるものが、"ネット接続パッケージ" です。 デジタル化によって実現するネット接続を利用するメーカーはますます増えているため、既にそのチャンスは目の前にあります。 各パッケージには一意のスキャン可能コードがあり、製品は即座にインタラクティブなメディア チャネルへと変換されます。 一意のパッケージ ID は、パッケージングを通じたまったく新しいコミュニケーションの世界を切り開きます。

ネット接続パッケージ ソリューションは大きく分けて、追跡と消費者の関与という 2 つのカテゴリーに分類されます。

追跡とトレース: 一意のコードは、エンドツーエンドのトレーサビリティーを可能にします。 新しい Tetra Pak® Connected Package プラットフォームはバリューチェーン全体を通して製品を追跡し、生産、品質コントロール、サプライチェーンの透明性を向上させます。 メーカーはあらゆる製品の履歴や現在地を追跡できるようになり、市場の動向や潜在的な問題を監視できるようになります。 同様に、小売業者はサプライチェーンの見通しとリアルタイムの洞察をより詳しく得られるようになり、流通業者も在庫の動きを追跡し、問題が発生したときは警告を受け、配送パフォーマンスを監視できるようになります。

消費者関与ソリューション: ネット接続パッケージは、消費者が製品をデジタルで楽しめる新たな体験への入り口になります。 ユーザーはコードをスキャンするだけで、ブランドの信頼性を確認したり、ニーズに合ったプロモーション、ロイヤルティー キャンペーン、製品が手に届くまでの過程、クイズ、オンラインゲームといった、今までにない面白さの製品体験に触れたりすることができます。 ブランド オーナーは、自社の提供内容を差別化し、ロイヤルティーを高め、売上を伸ばす方法により、ノイズに邪魔されることなくターゲット グループと対話できます。 そして、これらすべてのデータをリアルタイムで収集し分析することができます。

ハードウェアとソフトウェアの両面

この追跡およびトレースまたは消費者の関与ソリューションは、テトラパック® ネット接続容器プラットフォーム全体 (ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ) によって支えられています。この組み合わせによって、お客様が必要なものを迅速に市場に提供できるようになっています。 このプラットフォームは、一意コードの生成、すべてのパッケージへの一意デジタル ID の印刷、すぐに使えるモバイル アプリ、データ管理用ツール、および結果のリアルタイム監視用のダッシュボードをまとめて提供するためのものです。

テトラパック® ネット接続容器プラットフォームは、食品飲料業界向けに特別に設計されており、世界中で利用可能なうえ、拡張性もあります。 Industry 4.0 の背後にあるデジタルのトレンドに後押しされ、さらにコード生成、デジタル印刷、データ管理を中心に据えた Connected Package プラットフォームは、強化されたネット接続により、食品メーカー、小売業者、消費者に新たなメリットをもたらします。このプラットフォームは 2019 年 6 月にテトラパックよりリリース予定です。

お客様の実例: デジタル スキャン & ウィン キャンペーン

南ヨーロッパの乳製品製造者が開発した牛乳製品は、その年で最も優れた製品に選ばれました。 当然のことながら、製造者は消費者にとって第一の選択肢であり続けたいと考えていましたが、市場全体は縮小していました。 製造者がこれまで日常的に行ってきたことを続けるだけでは不十分でした。 もっと革新的で楽しく、インタラクティブな方法で消費者とつながる必要があったのです。

テトラパックは、パッケージをコード化するための装置から消費者向けモバイル アプリケーションやキャンペーン管理ツールまで、キャンペーンの実施に必要なすべてのものをお客様に提供しました。 消費者はそのアプリをダウンロードし、パッケージの上に印刷されたコードをアプリからスキャンすることで、ポイントを集めて景品を獲得することができました。

テトラパックのデジタル ダッシュボードを使用したお客様は、キャンペーンの結果をリアルタイムで監視することができました。また、お客様がパフォーマンスを追跡した結果、アプリにわずかな変更を加え、プロモーションを最大限に成功させることができました。

ダッシュボードには合計 1 万 7 千人のユーザーが示されました。これは、その乳製品製造者が従来のキャンペーンで到達すると予想していた消費者数の 3 倍です。 全体として、ユーザーはパッケージを 32 万 5 千回スキャンし、製品の売上は 16% 増加しました。 さらに、クレームの件数も減少しました。これはリアルタイム監視によるプラスの効果です。