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ウガンダでは牛乳の摂取量が少ないうえ、他の主要な食物が不足し、深刻な栄養不足が問題になっています。5 歳未満の子供の 29% が発育不全と言われます。 ウガンダの 230 万人と推定される子供たちは、いずれも慢性的な栄養不足1で、そのために就学率が低く(小学生で 70%)、初等教育から中等教育に進める機会に恵まれた子供 25%と言われ、劣悪な教育状況に直面しています。2
ウガンダの学校給食牛乳プログラムは、主に保護者から資金提供を受け、地元の乳製品加工会社と開発組織 SNV によって支援および指導され、政府の政策とリソースによって支援される革新的な取り組みです。 Tetra Pak East Africa と Food for Development は関係者と緊密に連携し、乳製品開発と学校給食牛乳プログラムを通じて、栄養の改善、暮らしの向上、経済成長を刺激するメーカーの活気に満ちたエコシステムの構築によりウガンダの乳業界を変革しています。 ある程度の成功と意欲的な政府の姿勢にもかかわらず、これらのプログラムは資金不足、食料価格の高騰、新型コロナウイルス感染症のパンデミックなどの課題に直面しました。3
ステークホルダーは、次のような方法で国の乳製品バリューチェーン全体に影響を与えようと、国が運営する学校給食牛乳プログラムの設立を提唱しています。
安全で栄養価の高い牛乳を提供することで、学童の健康面と教育面の双方を改善します。 これにより、乳製品の消費文化が促進され、地域の乳製品の需要が増加して消費者世代の創出に貢献します。 地元の需要が高まれば、乳製品を販売する地元の市場が生まれ、特に加工乳の需要が増えるはずです。 これは、乳製品加工処理分野のビジネスの増加など、より付加価値のある経済活動に貢献すると思われます。 加工乳に対する地元の需要の増加は、農家に(特に供給過剰のこの時期に)予測可能な牛乳の販路を提供し、収入と暮らしを改善するでしょう。
このプログラムとその後の学習によって、地元で牛乳を生産していない地域を含め、国全土に国産牛乳を供給できる国立学校給食牛乳プログラムの基礎を築きます。 ウガンダのテトラパックのお客様、次の 4 社がプログラム用の牛乳を供給する予定です。 Pearl Dairy、Brookside Dairy、JESA Farm Dairy、および Vital Tomosi です。
テトラパックの無菌充填技術を使用して、加工処理・充填包装された牛乳は、食品の安全と品質が保証されるうえ、子供たちに必要な栄養を提供することができます。 無菌充填技術を使用した UHT 牛乳であれば、コールドチェーンを必要とせず牛乳を学校まで安全に届けることができ、届けた後も常温で保存ができます。
「Pearl Dairy 社は、ウガンダの学校給食牛乳プログラムに参加できることを誇りに思っています。この取り組みが、子供たちの栄養ニーズに対処するだけでなく、ウガンダの乳製品消費状況を形成する上でも極めて重要な役割を果たすと強く信じているからです。 ウガンダの乳製品バリューチェーンにおける最大のステークホルダーの 1 社である私たちの目的は、今日の子供たちの栄養ニーズに応えることで、ウガンダの小規模自作農家の生活を改善し、アフリカの次世代をより強靱なものにすることです。 この地域の栄養補助食品会社のトップになるために努力を続ける中で、私たちは、もっとプログラムに関与してもっと積極的に参加して、会社の行動範囲を拡大し、さらにいくつかの学校の多くの子供たちに牛乳へのアクセスを提供したい、そして、私たちが望んでいる変化の先頭に立てればと願っています。」
– Rohit Rajasekharan 氏、Pearl Dairy 社の変革執行責任者
この目標の達成を支援するために、Tetra Pak East Africaは Food for Development と協力して、2023 年 8 月にウガンダで学校給食牛乳プログラム ワークショップを開催しました。プログラム拡大に必要なのは、連携と効果的な協力です。そのためにワークショップには、プログラムの主要なステークホルダー全員が参加しました。
このプログラムは、安全な容器包装牛乳による定期的な栄養補給によって子供たちの健康状態を改善するとともに、給食を動機付けにして子供たちの通学を習慣づけることで識字率の向上を目指しています。 このようにして、ウガンダの学校給食牛乳プログラムは、地元で生産された牛乳の市場を生み出し育むだけでなく、子供たちの健康な成長と発達を促し、就学率の向上に積極的に貢献することでしょう。 さらに、乳製品バリューチェーンへの介入による進展は、雇用と持続可能な暮らしを創出し、小規模自作農家を酪農家世帯にみられる貧困に対処します。
「子供の健康の改善や発育と就学を支援することは、ウガンダの将来にとって非常に重要です。 お客様、政府、ウガンダ学校ミルクプログラムに参加している子供たちの保護者との素晴らしい協力を通じて、私たちは、これらの子供たちを切望されている栄養で支援することができます。 また、ウガンダの農村地帯では、まだ電気が通じていないところもあります。そうした地域でも、テトラパックの UHT 技術を使って製造された製品なら長期保存が可能で、あらゆる人に栄養を届けることができます。」
– Jonathan Kinisu、Tetra Pak East Africa のマネージングディレクター
この取り組みによって、現在 5 万人の学童に牛乳とフレーバーミルクが供給されています。 このプログラムが及ぼす健康、出席、学校の成績への影響が測定され、国が運営する学校給食牛乳プログラムを設立する際の具体的な指針として役立てられる予定です。
1子供の栄養失調に関するデータベース、UNICEF、WHO & The World Bank、2020
2ウガンダの子供たちの状況分析、UNICEF、2016
3GCNF(世界児童栄養基金)、Global Survey 2021