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Farm Fresh は長年をかけて、小規模な乳製品企業から食品・飲料のリーディングカンパニーへと成長してきました。マレーシア、オーストラリア、フィリピンに 7 つの農場と 5 つの食品加工処理施設を持ち、現在ではチルドや常温保存の乳製品から、ヨーグルト、植物由来の代替品、アイスクリーム、バター、ソース、機能性飲料まで 216 種類の製品を取り揃えています。このストーリーでは、Farm Fresh が開発した新しいタイプの RTD コーヒーである、機能性ハーブ成分トンカット・アリ配合のカフェラテをご紹介します。
Farm Fresh の創設者である Loi Tuan Ee 氏は、常に先駆者である人物でした。マレーシアが長年輸入の加工乳に頼っていたことに反発し、2009 年にホルスタイン・ジャージー牛 60 頭を導入し、地元市場向けに新鮮な牛乳の生産を開始しました。
熱帯気候での酪農は難しいものでしたが、この事業は成功しました。Farm Fresh の新鮮な牛乳はすぐに評判となり、口コミで着実に需要が伸びました。しかし、チルド牛乳の品質保持期限は短く、特にコールドチェーンの物流や冷蔵設備に頼れない農村部では、流通に限界がありました。
Farm Fresh 社は、牛乳がより広く入手できるように、UHT(超高温)生産への投資を決定しました。常温牛乳は、室温で品質保持期限が 6 ~ 12 か月であるため、安全性や品質に妥協することなく事業範囲を拡大することができました。
Farm Fresh は、初期のチルド牛乳ラインを通じてテトラパックの技術に慣れ親しんでおり、UHT 生産の立ち上げのサポートをテトラパックに求めました。「テトラパックが当社のビジネスをサポートしてくれたことに、いつも感謝していました」と Loi 氏は振り返ります。「テトラパックの無菌加工処理と容器包装に関する知識は、他の追随を許しません。」 2017 年、テトラパックのエンジニアが Farm Fresh の最初の UHT ラインを設置しました。それ以来、オペレーションは 7 ラインにまで拡大し、需要の増加に対応しています。
Farm Fresh 社創設者兼 CEO、Loi Tuan Ee 氏
常温保存製品の製造は、流通の課題を解決するだけでなく、他の分野におけるイノベーションへの扉を開きました。品質保持期間が長くなったことで、Farm Fresh 社はニッチな製品を初めて少量で製造できるようになったのです。
ある日、テトラパックと Farm Fresh の代表者が Loi 氏のオフィスでミーティングを行った際、製品開発の可能性についての話し合いとなり、新しい RTD コーヒー飲料のアイデアが浮上しました。Farm Fresh 社は、トンカット・アリを配合したクリーミーなコーヒー飲料の開発することにしました。この伝統的な東南アジアのハーブは、エネルギーと回復力をサポートする順応性の特性から、しばしば「マレーシアの高麗人参」と呼ばれています。
シンガポールのテトラパックプロダクトディベロップメントセンターでレシピを最適化した後、カフェラテ・トンカット・アリは、忙しい消費者の外出先での使用に最適な 200ml のテトラ・ブリック® アセプティック容器 エッジで発売されました。約 5 年後の現在、このスタミナと集中力を高める飲料は、マレーシア全土のスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されており、熱烈なファンを獲得しています。
Farm Fresh は、「grass-to-glass(草からグラスまで)」というモデルを通じて、高収量の酪農牛群から食品加工処理、容器包装、複数チャネルでの流通まで、バリュー・チェーン全体で成功を収めています。 そして、Loi 氏の起業家精神は、植物由来飲料(大豆、ココナッツ、オーツ麦バリスタ)の新しいイノベーションを視野に入れながら、会社を前進させ続けています。
Farm Fresh 社創設者兼 CEO、Loi Tuan Ee 氏