テトラパックと Palurec 社が、ドイツで紙容器のリサイクルを展開
テトラパックは、ドイツの有名なリサイクル企業 Palurec 社と提携して、ポリマーリサイクル技術と押出のペレット化の進化を推進しました。 この革新的な技術は、循環型経済1の展望に貢献するとともに、紙容器のリサイクルにおける新しい基準になることを目指しています。
2017 年の 12 月に設立された Palurec GmbH は、ドイツ液体食品用段ボール包装協会（FKN）の所有の元に運営され、業界メンバーが主要な利害関係者です。 彼らの協働は、機械的な分離と抽出方法を通して、紙容器のリサイクルインフラの確立と開発に役立ってきました。
背景と取り組み - 紙容器のリサイクルのマイルストーン
ケルン近郊の Hürth に新設された Palurec 社の最先端のポリアルリサイクルプラントは、テトラパックのリサイクルの旅のマイルストーンです。 テトラパック、SIG Combibloc 社、Elopak 社の 3 社による 800 万ユーロの共同出資により、18,000トンを処理する施設が完成しました。 Palurec 社の処理は、主に紙容器のプラスチックとアルミニウムの回収で、これはドイツでも初めての取り組みです。
画像： Palurec 社の最先端のポリアルリサイクルプラント（出典： palurec.com）
結果 - リサイクルされた紙容器から作られる様々な素材
これらのコラボレーション型の取り組みにより、製紙工場での最初のリサイクルステップの後の、カートン包装をリサイクルするためのオープンループシステムが実現しました。 リサイクルプロセスでは、90% 以上という驚異的なリサイクル率を達成しました。 Palurec プラントの原材料は、黄色のリサイクル袋やゴミ箱の紙容器を新しい紙製品に加工するドイツの製紙工場から提供されています。 この革新的なプラントでは、高度な分離ユニットを使用して、ポリエチレン（PE）とアルミニウムフィルム、高密度ポリエチレン（HDPE）のプラスチック開け口、その他の不純物などを含め、一定した割合で混合されていない材料も効果的に処理します。
今後の展望 - 完全リサイクル可能性へ向かう道
共通の構想は、Palurec 社とその他のポリアルリサイクル業者全体で、紙容器のほぼ 100% のリサイクルを達成することです。 ドイツでは 2022 年現在、紙容器のリサイクル率 80% が法律によって定められているため、Palurec 社は、容器のリサイクル可能性を高め紙容器のリサイクル可能性をめぐる批判に反撃するうえで、極めて重要な役割を担っています。
テトラパックによる Palurec 社への投資と新工場の設立は、ドイツにおける循環型経済の構築に向けた有意義な一歩です。 Palurec 社リサイクルプラントの建設により、紙容器のリサイクルに新しい業界の基準が設定され、テトラパックの持続可能性に向けた取り組みが再認識されています。
画像： リサイクルされた紙容器から作られたペレット（出典： palurec.com）
1循環型経済とは、材料を廃棄せずに、リサイクル、再利用、堆肥への加工などのプロセスを続けることで、循環し続けるシステムを指します。 循環型経済は、限りある資源の消費を経済活動から切り離すことで、環境に根差した課題に取り組みます。 出典： Ellenmacarthurfoundation.org、What is a circular economy?
2 紙容器の繊維以外の成分はポリアルとして知られており、アセプティック紙容器内の食品内容物を保護する、酸素と湿気に対するバリアとして使用されるポリオレフィンとアルミニウムの層を指します。
所在地
ドイツ
関係企業
Palurec
テトラパックへのお問い合わせ先
Babendererde Caroline
