インテリジェントな製造ライン

スプレッダブルチーズには、非常に多くの種類があります。 ハーブを使ったり、食感のあるレシピもあれば、なめらかなチーズもあります。 高脂肪のものから低脂肪のものまで多岐にわたります。 チルドタイプもあれば、常温タイプもあります。 このように非常に多岐にわたる消費者の嗜好に対して高い生産性で対応するには、さまざまな種類のスプレッダブルチーズの生産を簡単に構成できる、柔軟性の高い生産ラインが必要となります。

ソフトチーズとクリームチーズに木製スプーン

スプレッダブルチーズの分野では、種類の範囲が常に広がり続けていきます。 たとえば、クリームチーズは、新鮮な牛乳から発酵させる製法もあれば、粉末、新鮮な牛乳、乳製品クリームを混ぜ合わせて直接酸化させる製法もあります。 どのスプレッドにも、生産技術と使用する材料の組み合わせにより、固有の味と舌触りが生まれます。

複数のレシピを生産しているメーカーや、または将来的にそのような生産を希望しているメーカーは、投資を行う前に生産の柔軟性について慎重に考える必要がある、とテトラパックの食品専門マネジャーセンターの Dan Björklund がアドバイスしています。

「現在のスプレッダブルチーズには非常に多くの種類があるため、お客様はメーカーとして、最高の柔軟性が得られ、末端消費者向けにさまざまな種類のスプレッダブルチーズの生産を構成できるラインコンセプトを選択したいと考えるでしょう。」

テトラパックは、スプレッダブルチーズの生産における柔軟性を重視しています。 製造ラインは、小ロットから連続製造まで対応し、低脂肪から全脂肪、粒子から滑らかなものまで、バリエーションに富んだ複数のレシピに対応できるよう、拡張性を考慮してカスタム設計されています。

テトラパックのラインは、常温包装で流通可能な無菌品種の製造にも容易に対応できます。

「テトラパックのスプレッダブルチーズソリューションはすべて、お客様固有のニーズに対応できるものです。 私たちは、これをインテリジェントカスタマイズと呼んでいます。」

「つまり、特定の種類の製品とそれに必要な特性を生産できるよう、ラインソリューションを設計します。 私たちは、お客様が最小限の手間でさまざまな製品を切り替えられるようにしたいと思っています」

これを達成するため、テトラパックはその製造ライン技術にこだわっています。 新鮮な牛乳から作られる従来のクリームチーズは、最も代表的な例です。 この場合、テトラパックではウルトラフィルトレーションをお勧めしています。

なぜでしょうか。 ウルトラフィルトレーションは非常に多くの用途に使用できる、とBjörklund は述べています。 「同じラインで製造した 2 つのクリームチーズが、脂肪含有量または目標生産量の点で異なる場合があります。 これら 2 つの製品は 1 台のウルトラフィルトレーションユニットで扱うことができます。 このような柔軟性は大きな財産です。」

ウルトラフィルトレーションには、低温で機能するという事実から、濃縮方法が非常に繊細であるという利点もあります。 これは、生産をさらに多様にするだけでなく、クリームチーズの品質も高めます。

この製造ラインは、製品の直接酸化とチルド流通向け高温充填を基礎としています。 しかし、たとえば、テトラパック® パスチャライザー PF と発酵タンクを追加することで、直接酸化を発酵に切り替えることができます。

チルドクリームチーズを生産する場合は、テトラパック®間接 UHT ユニットの温度プログラムを調節し、テトラパック紙容器用のアセプティックバッファタンクと充填機を追加することで、製造ラインを常温生産に拡張できます。

「テトラパックの目標は、お客様が低脂肪から高脂肪まで、また粒入りから粒なしまで、さまざまなバリエーションの複数のレシピを、少量生産でも連続生産でも、またチルド製造または常温製造でも扱えるようにすることです」

この柔軟性は、スプレッダブルチーズ製造の基礎技術である混合にも反映されています。 ここでテトラパック® ハイシェアーミキサーが、市場で他に見られないレベルの柔軟性を提供します。
ナイフとダイナミックローター/ステーターを組み合わせることで、ミキサーはチーズブロック(従来のスプレッダブルプロセスチーズのコア材料)のカットも粉末の混合も効果的に実行できます。

可変せん断効果により、乳化と粉末の混合で最高の精度が得られます。 スプレッダブルプロセスチーズのレシピにおける共通の材料は、粉乳から植物油やバターオイル、さまざま安定剤や乳化剤まで広がります。 これらを多様に扱えることが不可欠です。

テトラパック ハイシェアーミキサーは、ミキサー内での加熱も可能で、スプレッドタイプのプロセスチーズを低温殺菌処理する際に役立ちます。 つまり、別の熱交換器は必要ありません。 ミキサーがこの機能を兼ね備えています。

「加熱はミキサー内で加熱されたジャケットとスチーム注入により行われます。」と、Björklund は述べ、次のように続けました。 「これにより、オールインワンのプラグ アンド プレイのソリューションが実現し、必要に応じて保持タンクをスキッドに取り付けることができます。 これはまさにに究極の柔軟性です。」