循環型経済は、限りある資源の消費を経済活動から切り離すことで、気候変動、生物多様性の損失、廃棄物、汚染などの地球規模の課題に取り組みます1。 エレン・マッカーサー財団(EMF)のこの定義に基づき、テトラパックは、装置のリサイクルや再利用のサポートだけでなく、自然や気候、製造への影響にも配慮して循環型経済に貢献します。

循環型の大きな目標の実現


テトラパックは、循環型ソリューションを推進するために、次の 3 つの重要な分野を優先して、一生懸命取り組んでいます。
 

  • リサイクル可能な食品・飲料用紙容器のデザイン
  • 再生可能なリサイクル材の使用
  • 埋め立て地に廃棄せずに材料を使い続けるために、回収とリサイクルの拡大
循環型の標識

テトラパック装置への循環型の採用

食品の廃棄物、エネルギー、水の消費を削減することを促進するために、テトラパックでは、循環型設計の原則を適用して、新しい食品加工処理装置と充填包装装置を改善し改革しています。

 

装置の耐用年数が延長するために、テトラパックでは、装置をメンテナンス、改修、修理がしやすいように設計し、また、使用済みの装置の再利用やリサイクルの推進にも力を入れています。

テトラパックの装置

装置に新たな命を吹き込む

たとえば、テトラパック(TM) 認定回収された充填機では、中古の充填装置のリースを提供しています。 また、機器が不要になった場合は、リース期間の終了時に買い戻しソリューションを提供します。 使用済みの装置はその後、中古市場で新しい食品メーカーに販売、またはリサイクルされます。

 

2022年には、41 台の充填機と 65 台の外包装機が改修され、再販売可能になりました。

リサイクルをする中国の子供たち

再生可能なリサイクル材の使用

テトラパックの大きな目標は、世界で最も持続可能な食品用紙容器を提供することです2。これは、責任を持って調達された再生可能またはリサイクル材で作られた紙容器で、カーボンニュートラルな製造と回復力のある食品システムに貢献することを意味します。 テトラパックは、今後 5 ~ 10 年間に年間 1 億ユーロと投資して、テトラパックの紙容器のリサイクル性を向上し、再生可能な原材料の使用量を増やす予定です。 認証済みリサイクルポリマー3を採用することで、化石プラスチックとアルミニウムの量を削減します。

さらに、リサイクル業者と連携して、紙容器の繊維以外の部分のポリアルを、パネル、パレット、紙箱、家具、タイルなどの製品に加工しています。

回収とリサイクルの拡大

様々な地域の状況や規制をを考えると、リサイクルのための回収は複雑になる可能性があります。 テトラパックの 70 人のリサイクル専門家で組織される専任チームが、世界中の 200 か所のリサイクル施設で、紙容器の回収とリサイクルを活性化、加速、変革させるために作業をしています。       

2022 年5には、120 万トン4の紙容器が回収され、200 か所の紙容器専用のリサイクル施設からリサイクルのために送り出されました。 そのうち、リサイクル業者に送られたポリアルは、100 キロトン以上と推定されています。

テトラパックは 2022 年に、使用済み紙容器を埋め立て地に廃棄せず材料を使い続けるために、回収およびリサイクルの様々なプロジェクトに約 3,000 万ユーロを投資しました。今後数年間にテトラパックは、世界中の回収およびリサイクルプロジェクトに最大 4,000 万ユーロを投じることを目標にしています。

循環型の女性の専門家

1循環型経済の定義 出典: https://ellenmacarthurfoundation.org/topics/circular-economy-introduction/overview

2これは、責任を持って調達された再生可能な材料やリサイクル材のみで作られた紙容器を作成することを意味します。したがって、地球の気候、資源、生物多様性の保護と修復に役立ち、カーボンニュートラルな製造と流通に貢献します。それはまた、便利で安全であり、活力のある食品システムを実現するうえで役立ちます。そして、それらは完全にリサイクル可能です。

3テトラパックの紙容器で使用される再生ポリマーは、RSB CoCの特性分類法(RSB Advanced Products カテゴリー III、再生原料 - 100%特性)に基づき製造されています。 つまり、プラスチックは、リサイクルされたものとされていないものが混合しており、対応するリサイクルされた材料の量がテトラパックのサプライチェーン全体で追跡されます。 これらの追跡は、RSB Advanced Products 認証の一部を構成する RSB CoC 手順に従って、第三者機関が実行する監査で検証されます。

4リサイクルのために回収された報告済みの紙容器について、使用可能な場合は、政府機関、登録回収団体、全国的な業界団体、NGO などの確かな情報源から、一貫したアプローチを使用して定期的に報告された公式に公開されたデータを使用しています。

5紙素材だけで作られた紙容器はすでにリサイクル可能で、適切な回収、分別、およびリサイクルのインフラストラクチャが大規模に整備されています。