CEO の見解

テトラパックの社長兼 CEO の Dennis Jönsson が、テトラパックのシンプルで統一的な約束を果たすことによって関係者に持続可能な価値をもたらした昨年を振り返ります。

テトラパックの世界での役割を理解する

世界中の市場を旅していると、テトラパックの従業員が当社ブランドの約束をいかに革新的かつ幅広いやり方で果たしているかにいつも感心させられます。 この約束は「大切なものを包んでいます™」というものです。 これは「食品を守る」という長年にわたる当社の貢献をさらに超える約束であり、社内・社外の人々を守る、そして地球、お客様、私たち自身の未来を守るために当社がなすべきことを明確にします 。 また、この約束は、持続可能性がテトラパック内部だけの孤立した機能ではなく、バリューチェーンに沿って私たちが行う決定や行動の欠かせない一部であることも物語っています。

昨年、私たちは当社事業の側面のうち関係者の方々に最も大きな影響を及ぼすものを特定し、それらに優先順位を付けるという大きな仕事を成し遂げました。 9 か月の間、持続可能性の専門家とともに厳密な重要性評価に取り組み、食品・人々・未来の柱の下で明確な優先順位を定義しました。そこには、国連の 17 の持続可能な開発目標 (SDGs) に対する当社の幅広い貢献も反映させました。 この仕事は、当社が 2004 年から参加している国連グローバル ・コンパクトとその 10 の原則に対する継続的責任にも立脚しています。

Global Reporting Initiative の G4 ガイドラインに沿って作成されたこの報告書を読むと、当社の戦略が当社にとって最も重要な問題、そして当社が影響を及ぼし得る 9 つ の SDGs にどのように対応付けられているかがわかります。

最近植えられた木

食品を守る

食品の安全を支え、世界中どこでも人々が安心して食品を入手できるようにすることは当社の長年のビジョンです。当社は、今や私たちの時代にとって最も緊急の問題の 1 つとして広く認識されたこの目標に向かって、世界中のお客様やパートナーとともに歩みを続けます。

1952 年に最初の充填機を発売して以来、当社の食品加工処理および紙容器充填包装ソリューションは、食品の安全性という面だけでなく、品質、風味、栄養価、品質保持期間という面でも、食品を守ることに貢献してきました。 当社の紙容器充填包装ソリューションは特に、食品を冷蔵せずに輸送し、そのまま数か月保管することを可能にします。保存料を使用する必要もありません。 これは、先進国の消費者に安心感を与え、牛乳やその他の液体食品の冷蔵流通システムが普及していない新興経済国では、数多くの家庭の日々の暮らしに現実的な変化をもたらします。

昨年当社は、そのプラスの影響をさらに広げることを目指していくつかのイニシアチブに積極的に参加しました。たとえば、世界の新たな地域のお客様と協力して DEEPER IN THE PYRAMID 活動を拡大し、安全かつ健康的で栄養価の高い食品を守るという面で低所得世帯が直面している特定の問題に独創的に対応しました。

また、学校給食プログラムへの取り組みも拡大し、今では各国政府やその他のパートナーと協力して 57 か国の約 6,700 万人の子供たちにテトラパックの紙容器に入った栄養価の高い飲料を届けています。 これはテトラパックが半世紀以上の間重要な役割を果たしてきた活動であり、昨年は、学校で児童に健康的な飲料を定期的に届ける国のリストにボリビアが加わりました。

未来に目を向けて、私たちは安全で手ごろな価格の食品を入手しやすくする機会をより一層拡大します。当社のノウハウと最先端の食品加工処理・充填包装技術を世界中のお客様やパートナーに提供することで、飢餓をなくすという国連の目標に向かって一歩一歩前進していきます。

牛乳パックを取る

人々を守る

人々を守るという点で 2016 年に重点を置いた主要分野の 1 つは、労働安全衛生でした。労働安全衛生は、当社のために働く人々、当社と一緒に働く人々すべての健康を確保します。 OHS 評価プログラムを拡張して世界中の全拠点を対象としたほか、Safety and Me という新しいトレーニング・キャンペーンを導入して積極的な安全行動モデルを世界中の当社工場で働く数千もの人々と共有しました。 年度末の時点で、このキャンペーンは約 40% の拠点に展開されています。

しかし、人々を守るということは、単にその健康を守ることだけではありません。 これは人材として人々を守ることも意味しています。当社では、世界中から傑出した人材を集めて確保し、テトラパックでやりがいのある仕事を長期間続けられるように支援しています。

この点で、テトラパックのリーダーシップ・チームと私は、今日のグローバル・ビジネスで成功を収めるためには従業員の背景、物の見方、文化的理解が多様に混在していなければならないと考えています。 この分野、特に性別の多様性については、課題が山積していることは明白です。そのため、より多くの女性がテトラパックでキャリアを積み、リーダーの役割へと成長するにはどうすればよいかを見極めるために、このほど審議会を設立しました。 来年中には審議会による詳細なアクション・プランの作成に進捗が見られることを期待しています。

多様性に積極的に取り組むことに加えて、若い人材をキャリアの早い段階で惹きつけて確保する方法も模索しています。 昨年度は未来の人材育成プログラムを立ち上げました。これは世界中から学部生・院生を安定的に引き入れて雇用するという長期的な取り組みを反映したものであり、組織化されたオンザジョブ・トレーニングと能力開発を提供して若者をテトラパックでのキャリアに導きます。

紙容器を扱う従業員

未来を守る

地球の未来を守ることは、お客様の長期的成功を支えるという当社の責務と密接な関係があり、当社は新たに起こるさまざまな問題領域に取り組んでいます。 たとえば、責任ある調達はサプライヤー管理業務のために策定された 3 つの戦略的目標の 1 つですが、サプライヤーにこれらの意欲的な取り組みを確実に継続させるため、直接サプライヤー、間接サプライヤーの両方との連携を高めるプログラムを実施しています。

これに関連して、当社が責任ある調達を進め、再生可能な資源 (バイオ素材ポリマーを含む) の量を増加させる取り組みを継続したことで、今や当社が使用する紙の 100% が FSC™ 認証材および管理木材から製造されるようになりました。 この努力の結果、バイオ素材のライトキャップ™ 30 付き Tetra Brik® Aseptic (テトラ・ブリック・アセプティック) 1000 エッジ容器が、アセプティック紙容器として世界で初めて、Vinçotte から再生可能な資源の使用に関する最高クラスの認証を受けました。

また、お客様の環境フットプリントを削減するために食品加工処理・充填包装装置の技術を改良するという点においても、当社は大きく前進しています。 エネルギー消費量をほぼ 50% 低減する eBeam 殺菌技術を備えた Tetra Pak® E3 プラットフォームから、エネルギーの使用を最大 20% 削減する酸味の強いジュースの殺菌プロセスまで、革新的な技術ソリューションを提供することで、お客様のエネルギー使用量と水消費量を減少させ、廃棄物を最小限に抑えています。

別の領域では、RE100 への加盟、および 2030 年までに 100% 再生可能な電力を調達するという決断が、お客様と消費者の双方に非常に好意的に受け止められています。当社はすでに、世界全拠点の年間総電力消費量の 3 分の 1 以上を再生可能な電力で賄っています。

また、当社の幅広い気候目標が Science Based Targets イニチアチブに承認されたことも嬉しい報告です。 これは当社の気候プログラムと気候目標が最新の科学と一致しているという事実を裏付けます。 テトラパックは食品包装会社として初めてこの承認を得ました。

リサイクル可能なビンや容器でいっぱいのリサイクル回収箱を運ぶ子供たち

勢いを維持する

ここ数年見てきたことから、私は、ビジネスにおいて持続可能で責任あるアプローチを推進することは今やかつてないほど重要になっていると確信しています。 それを意識して、グローバル・リーダーシップ・チームの戦略委員会の管轄下に持続可能性フォーラムを設置しました。 このフォーラムを設置したのは、組織の最高レベルが責任を負うことで、この重要な次元が、明確なコーポレート・ガバナンス・フレームワークとともに、テトラパックの戦略と将来の成長計画の中心に位置することを確実なものとするためです。

食品・飲料業界で私たちが直面している課題は複雑で相互に関係し、ますます厳しさを増していることは疑いようがありません。 しかし私は、新しいアプローチを試行、評価し、共有するグローバル・コミュニティとして団結することにより、これらの課題をチャンスに変え、私たち全員にとって大切なものを確実に守ることができると固く信じています。

当社ブランドの約束について