スイス、ローザンヌ、2025 年 5 月 27 日 – テトラパックは、6 月 1 日の World Milk Day(世界牛乳の日)に先立ち、デイリーハブ ハンドブックの発刊を発表しました。このハンドブックは、テトラパックのデイリーハブ モデルの詳細なガイドであり、食料安全保障と栄養の課題に取り組むための実用的なソリューションとして、その必要性、構造および個人とコミュニティにとっての利点を説明しています。また、地元のお客様をサポートするというテトラパックのコミットメント、および非政府組織(NGO)や国際的な開発援助機関と協力して、回復力のある乳製品バリューチェーンを構築する取り組みについても紹介しています。
デイリーハブ プロジェクトは、小規模農家と、特定の地域の乳製品専門加工業者とを結びつけるものです。農家に実践的なトレーニングを提供し、適切な集乳インフラと技術を整えることで、地元で生産された高品質の牛乳の供給を促進し、食品ロスを削減します。その結果、乳製品加工業者は安定した牛乳の供給を得られるようになり、小規模農家は正式な市場にアクセスして、生産性、収益性、生計を向上させることができるようなります。
テトラパック執行副社長、Lars Holmquist は、次のように述べています。「十分な食料へのアクセスは基本的人権のひとつであり、国連が述べているように、他の権利を享受するために極めて重要です1。世界人口が 2050 年までに 100 億人近くに達すると予想されるなか2、乳製品産業は世界の栄養において重要な役割を果たします。同時に、10 億人の人々の生活が、直接的または間接的に乳製品業界に結びついています。3たとえば、FAO の推定によると、低所得国では、1 万人あたり 238 か所の酪農場があるとされています4。
そのため、高性能な食品加工処理および容器包装システムを提供しているテトラパックは、2011 年にデイリーハブ プロジェクトを開始しました。自給自足の酪農における収益性の向上は、農家、地域社会および国家に社会経済的利益をもたらすため、このプロジェクトは、国連の持続可能な開発目標の達成に貢献しています5。World Milk Day(世界牛乳の日)が近づくにつれ、私たちは、より多くのお客様、NGO、開発援助機関にこれらのプロジェクトに参加し、回復力のある乳製品バリューチェーンを共に構築するよう呼びかけてまいります。」
デイリーハブ プロジェクトの数は前年比で増加し続けています。2011 年の立ち上げ以来、世界中で 29 のデイリーハブ プロジェクトが設立され、84,500 以上の小規模農家に利益をもたらしています。
注目すべき成功事例の一部を、以下にご紹介します。
テトラパックのマーケットオペレーション担当執行副社長、Tatiana Liceti は、次のように述べています。「毎日、何十億人もの人々が牛乳や乳製品を消費することで必須栄養素を摂取しており、乳製品は、ほとんどの国で持続可能な食生活の基本的構成要素のひとつとなっています。強い乳製品セクターは、地元住民の栄養を改善し、雇用を創出し、国内総生産(GDP)に貢献することによって、経済成長を支援することもできます。小規模の酪農家と地元の乳製品加工業者との強いつながりを確立することで、デイリーハブは、正式な酪農産業がまだ発展途上の国々において、持続可能な乳製品バリューチェーンを育てる上で極めて重要となる可能性があります。」
デイリーハブ ハンドブックは、現在オンラインで入手可能です。
報道関係者向けお問い合せ先
Olivia Tomblin
テトラパックの Brands2Life
Tel: +44 (0)20 7592 1200
tetrapakcorporate@brands2life.com
1https://www.ohchr.org/en/special-procedures/sr-food/about-right-food-and-human-rights
https://docs.un.org/en/E/C.12/1999/5
2 国連(2019 年)。2019 年の世界人口予測:ハイライト
3https://globaldairyplatform.com/
4GASL、乳製品および社会経済の開発 – データに見られるエビデンス ローマ (2024) https://www.livestockdialogue.org/fileadmin/templates/res_livestock/docs/2024_Impact_Report_no_crops.pdf
5デイリーハブは、SDG(国連の持続可能な開発目標)の 2(飢餓と食料安全保障)、8(働きがいと経済成長)、12(責任ある消費と生産)、17(目標のためのパートナーシップ)に取り組んでいます。https://sdgs.un.org/goals
6参照農場
7ケニア市場主導型乳製品バリューチェーン サプライプロジェクト(KEMDAP)は、スウェーデン国際開発協力庁(SIDA)が出資する 4 年間のプロジェクトで、Heifer International が実施を担当しています - https://www.tetrapak.com/en-gb/insights/cases-articles/improving-livelihoods-in-Kenya
8KEMDAP:牛乳生産量が全体で 1 日 1 頭あたり 5.4 リットルのベースラインから 8.9 リットルへと 65% 増加(全農場)。Upper Eastern 地域:1 日 1 頭あたり 5.9 リットルから 10.9 リットルへと 85% 増加。Northern Rift 地域:1 日 1 頭あたり 4.5 リットルから 7.2 リットルへと 61% 増加。
92021 ~ 2024 年:牛乳の収集量:1 日あたり 3,600 リットルから 19,000 リットルに増加(全農場)。平均的な牛乳生産量は 42% 増加し、1 日当たり農場 1 か所あたり 27 リットルから 38 リットルに増加(参照農場)。平均所得が 56% 増加(参照農場)。
10https://www.tetrapak.com/insights/cases-articles/launch-of-dairy-hub-project-in-colombia