2020 年 7 月 6 日
ウガンダ

ウガンダの酪農を発展させる提携

ウガンダの酪農家の教育

課題

ウガンダの乳業界は、国の経済発展に非常に重要な役割を果たし、重要な栄養供給源です。 ただし、乳業界は、年間平均 3% のプラス成長を維持しているものの、さまざまな課題に直面しています。

酪農開発事務所によると、国内の牛乳生産量は年間 22 億リットルです。 このうち、加工されるのは 33% です。 残りの 67% は正式なルートで回収されず、多くが失われています。 牛乳の約 95% は貧困な農村地域に住む小規模な自営農家が生産していますが、FAO によると人口の 41% が栄養不足と言われています。

ウガンダでの牛 1 頭あたりの生産性は低く、1 日の平均はわずか 4 リットルで、 これは、農家の訓練や農家に対するアドバイスが不足していることが原因です。 

イニシアチブ:

The Pearl Dairy Farmers' Community (PDFC) は、Pearl Dairy Farms, Ltd. 社(ウガンダのムバララに拠点を置く大手乳業メーカー) によるイニシアチブで、International Finance Corporation、Bles Dairies、VetEffect、SNV、テトラパック、およびテトララバルの Food for Development がパートナーです。 

このイニシアチブに基づき採用された約 50 人の乳製品開発担当上級管理者が訓練を受け、ウガンダ南西部の商業酪農家 1,000 軒に実践的な技術サポートを提供しています。 これらの農家がさらに専門の加工業者1社と提携して、農家の市場へのアクセスを確立しています。

このプログラムの目的は、次を達成することです。

  • 生産性と牛乳の品質向上を中心に、酪農家に農場管理のベストプラクティスの訓練を提供する専門普及サービスチームの設立。 
  • 最初の農場 1,000 件の生産性を 30% 以上向上。
  • 5,000 の小自作農家を対象としたアウトリーチ キャンペーンを通してプログラムの長期的な拡大。

価値

活動に積極的な農家は改善傾向を示しています。 全体的に牛乳生産は、平均して農場あたり 78% 近く増加しています。 この増産は、プロジェクトチームによる適切な給餌、栄養、および畜産手法などの技術サポートの成果です。 

Mbarara に住む Joseph Nsereko 氏は、このイニシアチブから恩恵を受けた農民の ひとりです。 彼は、訓練や指導の前には、30 頭の牛から 1 日に 180 リットルの牛乳を生産するのがやっとでしたが、 プロジェクトに参加してから、生産量が 2 倍になりました。 これまで、このプロジェクトにより 150 人が直接雇用され、1,000 軒以上の農家の生計が向上しています。 小規模な自営農家は、収入の増加により家族の栄養状態を改善する方法を学びつつあります。

「Food for Development の技術サポートを受けられたことを光栄に思います。彼らは酪農家に実践的な訓練を提供してくれました。 酪農に関する彼らの幅広い知識は、農家に貴重な学習体験を提供してくれました」 Amit Sagar 氏、Pearl Dairy Farms, Ltd. 社 CEO 

今後の展望

このプログラムの次の目標は、対象を 5,000 軒の小規模な自営農家にまで拡大することです。 この地域の農場での牛乳生産量は 2021 年までに現在の 1 日あたり 100,000 リットルから 160,000 リットルに増加し、農家の年収は 3 百万ドル増加することが期待されます。