持続可能性に向けたテトラパックのアプローチは、その目的によって推進されています。 テトラパックは、どこでも食品を安全に保ち入手できるようにすることを約束しています。そして「PROTECTS WHAT’S GOOD(大切なものを包んでいます)」をモットーに食品、人々、地球を守ります。 テトラパックの活動の焦点は、広く食品システム1、気候、自然、循環型経済、社会の持続可能性の分野に及びます。
テトラパックは、自社の事業の影響のみならず、サプライヤー、お客様の事業、紙容器のリサイクルを含むバリューチェーン全体で運用するシステムにおける影響も考慮しています。 学校給食プログラムから循環型経済への取り組み、ダイバーシティ&インクルージョンイニシアチブに至るまで、テトラパックは常に従業員の保護と、事業を展開する地域社会の支援、地球の未来とお客様の長期的な成功を守ることに積極的に取り組んでいます。
テトラパックは、160 以上の現地市場に展開する世界的なその活動規模を活用して、安全で革新的な、しかも環境に配慮した製品を毎日提供しています。
容器包装だけでなく食品加工処理事業でも世界をリードする、食品加工処理および容器充填包装ソリューション企業として、テトラパックには、取り組むべき持続可能性の課題と探求する機会がたくさんあります。 テトラパックは、その持続可能性アプローチの一環として、Global Reporting Initiative(GRI)の重要性の原則を適用した、2年ごとの重要性評価に着手します。 これにより、テトラパックは、持続可能性の優先順位の変化を常時把握し、お客様、テトラパックの事業、社会や環境に大きく貢献する分野に、継続して意識を集中させることができます。 最近では 2021 年に、独立系の ESG コンサルタントの Account Ability 社と重要性評価のアップデートを実施しました。
今回のアップデートでは、最も重要な14 の課題を特定しました。 以下のマトリックスでは、テトラパックおよび社外の利害関係者における優先順位と関連性に応じた各側面を強調して示しています。 2021 年度重要性のアップデートは、GRI の枠組みに沿ったテトラパックの 2019 年の評価の上に築かれ、2022 年度のテトラパックサステナビリティレポートの根幹となっています。
このマトリックスは、テトラパックと社外の利害関係者との関連、および優先順位と適時性のレベル(REMAIN IN FOCUS(注視の継続)、INCREASED VISIBILITY(可視化の強化)、NEW AND FURTHER ENHANCED ASPECTS(新たに強化すべき側面))に従って、最も重要な側面を視覚化しています。
テトラパックは、アプローチの柱、食品、人々、地球にそれぞれ最も関連する SDGs の目標も割り当てました。 これは、 SDGsを重視して、テトラパックが 2004 年から参加している国連グローバル・コンパクトとその 10 の原則に対する現在進行中の責任の上に構築されています。
持続可能性は、テトラパックの Strategy 2030(戦略 2030)の 4 つの柱の 1 つで、これは、これからの 10 年間、テトラパックの指標となります。 テトラパックは社内の持続可能性への変革の一環として、9 つの事業部門すべてに持続可能性を完全に組み込んでいます。そして、必要な機能、プロセス、システム、データを導入し、テトラパックの従業員全員が持続可能性を一層深く理解し、当然のことと考え、実践し活動できるような文化を育てます。
検証は、テトラパックの持続可能性プロセスにおいて不可欠です。 外部の検証や監査を受けたテトラパックの履行状況および実績や温室効果ガス排出量は、テトラパックのグローバル Web サイトで公開しています。 テトラパックのサステナビリティレポートは、持続可能性の報告について最も広く採用されている国際的な独立フレームワーク、GRI スタンダードコア・ガイドラインの重要性アプローチに従っています。
テトラパックには、その事業内だけでなく、様々な業界とさらにそれら業界を超えて、持続可能性戦略について会社に助言する、2020年に設立されたアドバイザリーパネルがあります。 このパネルは 4 人の独立した外部アドバイザーで構成されています。彼らは、世界で最も持続可能な食品用紙容器を開発するというテトラパックの究極の目標を含め、持続可能性の目標を達成するうえで役に立つ、先駆的なサステナビリティアジェンダを形成し周知するために必要な幅広い経験と専門知識に基づいて選出されています4。
「より持続可能な明日への変化を加速するには、共同行動、革新的な製品と運用モデル、そして従来とは異なるパートナーシップが必要です。」
1Ellen MacArthur Foundation (2022), Circular Economy Introduction, Ellenmacarthurfoundation.org
2「食品システム」という用語は、食料の生産と消費に関連するすべての要素と活動、および経済、健康、環境への影響を含め、それらの影響を指します(OECD、https://www.oecd.org/food-systems、2023)。
3持続可能な食品システムとは、地球に好ましからぬ影響を与えることなく、食料を栽培、製造、加工、包装、流通、消費することを意味します。 OECD から取得 (2019)。 気候変動に関する活動を加速。 出典: OECD iLibrary。
4これは、責任を持って調達された再生可能な材料やリサイクル材のみで作られた紙容器を作成することを意味し、地球の気候、資源、生物多様性の保護と修復に役立ち、カーボンニュートラルな製造と流通に貢献します。また、紙容器は便利で安全であるため、活力のある食品システムを実現するうえで役立ちます。しかも完全にリサイクル可能です。