テトラパックは、「PROTECTS WHAT'S GOOD(大切なものを包んでいます)」をモットーに食品、人々、地球を守りながら、どこでも食品を安全に保ち入手できるようにすることを目的として掲げています。
製品開発やレシピテストから食品加工処理、充填、容器包装、物流、サービス、そしてその先まで、テトラパックは高度な食品システムを提供します。
天然資源の保護、気候変動との闘い、増加する人口への食料の供給といった相互に関連する計り知れない課題に直面している今日の世界では、テトラパックの目標に沿ったテトラパックの 2030 年戦略が、将来求められる会社組織を形成するうえで不可欠です。
テトラパックは、低炭素・循環型経済のソリューションを通じてサステナビリティへの変革を主導し、サプライチェーン全体におけるサステナビリティの強化に取り組んでいます。
2025 年、テトラパックはダブルマテリアリティアセスメント(DMA)の改良を引き続き行います。これは、戦略とリスク管理におけるその役割を強化するためです。この改良によって、バリューチェーン全体でサステナビリティに関連する影響、リスク、機会の特定が深まり、DMA は、より明確かつエビデンスに基づいた優先課題を示すとともに、リスク管理や戦略との統合を強化し、より多くの情報に基づいた意思決定と長期的なビジネスの回復力をサポートするようになりました。
今年の改良では、国連のビジネスと人権に関する指導原則(UNGP)および OECD 責任ある企業行動に関する多国籍企業行動指針に沿った、より深遠な人権デューデリジェンス(HRDD)分析と、気候および自然に関する最新のシナリオ分析を活用しています。これらに加え、その他の新たな情報を取り入れることで、テトラパックのバリューチェーン全体においてサステナビリティがどこで重要になるかについて、より情報に基づいた見解を得ることができました。
テトラパックの重大な影響、リスク、機会を定義した協議プロセスは、プロセスの一貫性と継続性を確保するために、構造化された 5 段階のフレームワークに従っており、ESRS 1 の要件に適合しています。
バリューチェーン全体で関連する事業活動と拠点を短期、中期、長期の各時間軸1を考慮に入れてマッピングし、リスク一覧表、サステナビリティ評価や利害関係者との連携などの関連する情報源を収集しました。
テトラパックのバリューチェーンにおける影響・リスク・機会を特定して、バリューチェーンにおける事業活動と ESRS トピックにマッピング。
影響には、実際のものと潜在的なものがあり、また、マイナスまたはプラスの影響のいずれもあり得ます2。特定されたマイナスの影響は、テトラパックのデューデリジェンスプロセスの結果に基づいています。このプロセスの主なステップは次のとおりです。
バリューチェーン全体におけるテトラパックの事業活動および関係から生じる、人々と環境への実際の影響および潜在的な影響をマッピング。
サプライヤーやお客様との対話、外部の専門家や社内の利害関係者へのインタビュー、そして何よりも影響を受ける労働者やコミュニティとの関わりから得られる成果を統合。
デューデリジェンスプロセスを通じて影響が特定・評価されると、それらの影響は DMA に盛り込まれました。
リスクと機会:サステナビリティに関連するリスクと機会は、テトラパックのリスク管理、戦略、および DMA プロセスを通じて特定されます。また、影響と依存関係を特定することは、関連するリスクと機会の特定のさらなる一助となります。
影響、リスク、機会の評価。
影響の重大性評価では、デューデリジェンスの手法に基づき、影響の深刻度(規模、範囲、不可逆性)および発生可能性に基づいて評価を行います3。リスクおよび機会に関する財務マテリアリティの評価は、テトラパックのリスク管理評価手法に従い、潜在的な財務上の影響および発生の可能性に基づいて行われます。
影響と財務マテリアリティに関するしきい値に基づき、重要な IRO を判定。
重要な IRO を決定するために、定量評価における重要性のしきい値を設定しています。また、必要に応じて社内の専門家が定性的な判断を行う場合があります。2024 年以降のプロセスの改善により、特に生物多様性、水、循環性、社会課題の分野において、複数の新たな重要な IRO が特定されました。以前は重要とみなされていた少数の IRO について再評価を行った結果、重要性のしきい値を満たさなくなったものがありました。重要な IRO は、サステナビリティレポートや戦略的意思決定の構造を作りやすくするために集計されました。
最終的な結果を文書化し 、社内外に広報。
DMA の最終成果物は文書化されて社内に伝達されたほか、本レポートで開示されている報告要件にも反映されました。次のページでは、テトラパックのバリューチェーン全体でマッピングされた、重要な ESRS のサブトピックをご覧いただけます。
ダブルマテリアリティアセスメント(DMA)で特定されたテトラパックの重要な IRO は、ESRS14 の重要なサブトピックごとに提示され、バリューチェーン全体にマッピングされています。テトラパックのバリューチェーンマップは、これらの IRO が、上流活動(原材料調達やサプライヤー関連プロセスなど)、テトラパックの事業活動、およびお客様、製品の使用、使用済み製品管理に関連する下流活動などを含む、テトラパックのビジネスモデル内のどこで発生するかを示しています。
2026 年に金メダルを受賞し、過去 12 か月間に EcoVadis が評価した企業の上位 5% にランクインしました。これは、テトラパックのサステナビリティ管理システムの質の高さを反映するとともに、バリューチェーン全体で透明性を促進するというテトラパックの取り組みを実証するものです。
テトラパックは、フィナンシャル・タイムズ紙による「欧州ベスト・エンプロイヤー 2025」に選出され、従業員が影響力を発揮できるような職場体験を提供する能力が評価されて、当社業界におけるトップ 10 入りを果たしました。また、リーダー層の男女比、インクルージョンの実践、あらゆる形態の多様性に対する開放性などの基準に基づいて企業を評価する「2026 年フィナンシャル・タイムズ・ダイバーシティ・リーダーズ」ランキングにおいても高い評価を受けています。
テトラパックの包括的なフレームワークである「自然へのアプローチ」が環境イニシアティブ賞を受賞し、バリューチェーン全体で生物多様性の喪失と水の安全保障に取り組む業界をリードする戦略として評価されました。
テトラパックは、先進的な成果ベースのサービスモデルを食品・飲料部門に適用する先駆的な役割が高く評価され、Advanced Services Group(ASG)によって、年間最優秀サービタイゼーション・イノベーション・リーダーに選出されました。
テトラパックは、CDP からサステナビリティにおけるリーダーシップが認められ、気候変動への取り組みで B スコア、森林および水セキュリティに対する活動で A- スコアを獲得しました。また、サステナビリティにおけるサプライヤーエンゲージメントにおいても、2 年連続で「A リスト」の評価を獲得しました。
テトラパック®粉体用エアジェットクリーニングシステムが Fi Europe から食品製造イノベーション賞を受賞しました。また、全粒オーツ麦飲料ラインも未来のフードテックイノベーションカテゴリーの最終候補に選ばれました。
検証は、テトラパックの持続可能性プロセスにおいて不可欠です。テトラパックの温室効果ガス排出量データは 2013 年以来、第三者による限定保証を受けており、直接事業活動の水に関するデータは 2023 年以来、第三者による限定保証を受けています。
また、テトラパックの目標を達成するために、サステナビリティとイノベーションに焦点を当て、独立した戦略的インサイト、アドバイスおよび支援を提供することを目的とした、サステナビリティアドバイザリーパネルも 2020 年に発足しました。そのメンバーは全員、学界から市民社会組織に至るまで、幅広い分野での経験を持つ独立した専門家です。
テトラパックエグゼクティブリーダーシップチーム(ELT)はテトラパックの意思決定機関であり、テトラパック責任憲章の範囲内で活動します。ELT は、テトラパック・グループの指導、育成、管理を担当します。
1 使用した期間 - 短期 = < 1 年、中期 = 1~5 年、長期 = > 5 年。
2 プラスの影響:これは事業が人や環境に与える、または与える可能性のある有益な影響を指します。プラスの影響には、実際のものと潜在的なものがあります。マイナスの影響:これは事業が人や環境に与える、または与える可能性のある悪影響です。マイナスの影響は実際または潜在的、短期または長期、意図的または偶発的、可逆的または不可逆的である場合があります。実際の影響:これは、事業活動またはそのビジネス関係の結果として発生した、または発生している影響です。潜在的な影響:これは発生しうるものの、まだ実現していない影響です。事業活動またはそのビジネス関係から生じる可能性のある将来の影響を表します。
3 規模 – 人や環境に対する影響が、現在あるいは将来的にどれほど深刻であるか、あるいは有益であるか。範囲 – 被害の程度や影響を受ける利害関係者の数に基づき、影響がどれほど広範囲に及ぶか。不可逆性 – 影響がマイナスの影響である場合、その被害を打ち消したり是正したりすることがどれほど困難か(プラスの影響については該当なし)。発生可能性 – 潜在的な影響が発生する可能性(実際の影響については、常に「確実」と評価)。
4 これは、責任を持って調達された再生可能な材料やリサイクル材のみで作られた紙容器を作成することを意味します。そのため、地球の気候、資源、生物多様性の保護と修復に役立ち、カーボンニュートラルな製造と流通に貢献します。また、紙容器は便利で安全であるため、回復力のある食料システムを実現するうえで役立ちます。そして完全にリサイクル可能です。