2020-06-12

フィルトレーションソリューションの優先課題: イノベーション、最適化、サステナビリティ

メンブレンフィルトレーションの分野では、ミルクや植物由来製品に関する新しいソリューションが常に形作られています。

新しい製品分野

乳業界および食品業界のお客様は、消費者からの新しい需要に応えるために精力的に取り組み、原材料を最大限に利用した迅速で効率的な製造を目指しています。 成長がめざましい市場の 1 つに、ヤギとヒツジのホエーから生成されるベビーフード用の濃縮タンパク質があります。特に中国では、特別な性能や栄養上の利点を持つ製品が求められています。 これらの種類のミルクは牛乳よりも消化しやすく、母乳に近い組成を持っています。 また、山羊乳の乳糖含有量が低い点にも注目が集まっています。 チーズ製造に向けたこれらの種類のミルクの標準化も成長を続ける市場です。また、さまざまな植物由来食品への使用に向けた、穀物、ナッツ、豆、エンドウ豆などから精製される植物性タンパク質の濃縮も大きな成長分野の 1 つです。

乾燥物質含量の向上

ホエーとミルクから作られた乾燥物質の濃度の向上は、常に注目されている分野です。 固形分が多いほど、製造チェーンの次の段階の輸送コストが節約され、粉末にするために蒸発に使用する水と電力の消費量も少なくて済みます。

RO(Reverse Osmosis:逆浸透)濃縮により、乾燥物質濃度は数年以内に約 45% に達すると予想されます。 これらのことから、フィルトレーションはお客様にとって一層興味深い技術になります。原材料利用率の向上(ひいては効率)とサステナビリティは密接に関連しているためです。

クリーンラベルプレミアム製品としてのホエー

ホエータンパク質やカゼインの更なる分取で見られるのと同様に、ホエーから細菌除去された脂肪豊富な精製 WPC60 は成長市場です。 例として、乳児の栄養のためにアルファ-ラクトアルブミンとベータ-ラクトグロブリンを分離するフィルトレーションが挙げられます。フィルトレーションは、他の代替手段よりも低コストのソリューションです。 

同時に、テトラパックは他のタンパク質分取企業とも提携し、事業推進の重要な要素の 1 つとなりつつある、より精製度の高い分取への需要に対応します。

カルシウム除去

カルシウムの除去はフィルトレーションプロセスの重要な部分です。 カルシウム含有量は、乾燥物質の濃度にとってきわめて重要です。 ウルトラフィルトレーションのパーミエートからカルシウムを除去すると、固形の割合が多くなります。それだけではありません。もう 1 つ重要な点は、カルシウムを溶解するためにホエーに酸を投与する必要がなくなり、 多くのお客様が求める精製度の高いホエーとなり、クリーンラベルとして分類されます。

さらに、乳糖粉末製造におけるカルシウム除去は、エバポレータの稼働時間を長くし、洗浄の回数が少なくなります。

ライフサイクル全体を考慮したメンブレンの開発

原材料の利用率をさらに向上させる新しいタイプのメンブレンの開発が順調に進められ、近日中に発表が予定されています。 さらに、メンブレンサプライヤーと協力して、高分子メンブレンの課題の改善も進めています。 

セラミックメンブレンの寿命を約 10 年とした場合、通常 1 〜 3 年で使用できなくなる高分子メンブレンの優れた代替品となります。

水と電力の消費の削減

テトラパックの新しいフィルトレーションシステムは、水と電力の消費を最適化します。 既存システムのお客様には、省エネアップグレードが提供されます。 ブースターポンプの消費電力を大幅に削減する VarioBoost ソフトウェアがその一例です。 別のソフトウェアソリューションとして、洗浄中の水の消費量を最大 40% 削減する Green Flush もあります。

テトラパックの専任の水最適化スペシャリストが製造現場を調査し、可能な限り多くの水をリサイクルしてコストのかかる廃水を削減できるようにアドバイスします。 水は食品製造を継続するうえでもっとも重要な資源で、数年以内に一層貴重な資源になると予想されます。そのため、この事業分野は急速に成長しています。

ナッツ、穀物、植物由来飲料

植物性食品の関心が広がる中、穀物、ナッツ、豆、エンドウ豆などから精製される植物性タンパク質も大きな成長分野の 1 つです。