フムスが選ばれる理由

テトラパックのラインソリューションマネジャー兼食品テクノロジスト、Erik Börjesson によるウェブ配信

健康面でのメリットが大きな役割を果たす中で、食事と食事の合間だけではなく外出先でも食べられるヘルシーな軽食への需要が高まっています。消費者は、健康と不摂生のギャップを埋めることができる便利な商品を求めています。

このような傾向の中、人気が急増しているヘルシーな軽食の 1 つがフムスです。多様性、便利性、気候変動への影響の少ない植物由来の選択肢として好まれているフムスは、多くの市場で冷蔵庫の必須食品という地位を確立しています。

フムス（より正確には、質素なひよこ豆）について興味深いのは、複数の主要な消費者トレンドの集約点に位置しているということです。その結果、Market Research Future によると、フムスの売り上げは 2027 年まで年間約 13％の割合で成長すると予測されています。

これらのトレンドとは何でしょうか？第一に、完全菜食主義の台頭です。完全菜食主義は、ライフスタイルの周辺的な立場から中心的な選択に変わっています。完全菜食主義の消費者の増加により、フムスのおいしさに人々の注目が集まっています。タンパク質、鉄、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含むフムスは、増え続けるベジタリアンや完全菜食主義者が受け入れる植物由来の食品の基準を満たしています。米国だけでも完全菜食主義者とされる消費者の割合は、2014 年の 1% から 2017 年には 6% に増加しました（グローバルデータ）。わずか 3 年間で、600% の増加です。

第二に、ミレニアル世代がフムスを好んでいることです。マーケティング会社、The Halo Group の調査によると、ミレニアル世代は、これまででもっとも健康志向の高い世代です。フムスの主材料であるひよこ豆はタンパク質と食物繊維を含み、さらに、鉄分、葉酸、リン、ビタミン B も豊富に含んでいます。このことが、自分が消費する商品の健康面でのメリットを最大限に追求する知識が豊富なミレニアル世代にとって、フムスを完全な主食と位置付けています。

第三に、ライフスタイルがますます多忙になり、一口サイズのヘルシーな食品というニーズが高まる現在、フムスは、大変便利な製品であると見なされています。また、フムスを前菜、サンドイッチのスプレッド、ディップとしてアレンジすることもできるため、フムスは多目的に使用できます。

新しい技術により、フムスは従来の味や食感だけではなく、レモン、コリアンダー、ローストトマト、赤トウガラシ、チョコレートなど、新しい風味を加えたものも登場しています。