2019 年 6 月 27 日
ドイツ、デュッセルドルフ

リサイクルの価値を向上させる協力体制

テトラパックは、リサイクルが食品・飲料業界において低炭素・循環型経済を実現するうえで鍵になると考えています。 使用済み飲料用紙容器(UBC)の回収、分別、リサイクルにおいて大きな進歩が見られましたが、まだ多くのやるべきことがあります。 特に、テトラパックの紙容器からリサイクルした資源を、高価値で大量の工業製品にするために使用できるように、その価値を高めることに関連して、やるべきことがあります。

テトラパックは発展的で持続可能なビジネスソリューションを推進するため、これまで以上に多くのリサイクル業者やその他のリサイクルチェーンの関係者と協力しています。 古河電気工業とのパートナーシップはその好例です。

過去 3 年間、2 倍の強度を持つポリマーおよびアルミニウム(ポリアル)を UBC から再生する新しい技術と装置を開発するために、両社は重要な知識を共有するパートナーおよびコンタクトファシリテーターとして密接に協力してきました。

何年もの間、リサイクル中に回収された紙繊維は高品質の製紙用パルプへと転化され、工業用製品と消費者用製品の両方に再生されてきましたが、ポリアルのリサイクル能力と価値は現在もまだ紙繊維の再生には及びません。 これは、テトラパックの紙容器が完全にリサイクル可能だと見なされていないことを意味します。

古河電気工業が生み出した新技術は、ポリアルからガラス繊維強化プラスチックに匹敵する資源を生み出すことができ、なおかつコストを大幅に削減しているという点で優れています。 これにより、より要求の厳しい用途にも耐え、ひいてはより高い価値の材料を生み出せるようになります。 リサイクルされた UBC の価値を高めれば、飲料用紙容器を回収するうえでバリューチェーンを後押しできるため、これは重要です。

テトラパックは、デュッセルドルフで最近開催されたAMI プラスチックリサイクル技術会議で古河電工と話し合い、この革新的な技術をさらに拡大し、次のステップに進むことで合意しました。