概要と結論 重要な 10 の要素 

新型コロナウィルスのパンデミックで劇的に変わった消費者の状況

新型コロナウィルス感染症は、消費者の最大の関心事として環境に取って代わりました。一方で、その他の健康関連の問題は急激に減少しました。 食品の安全性と食料安全保障に関する懸念が大幅に高まるなか、消費者はこれらと環境への懸念とのバランスを取ろうとするのに伴い、これら 2 つの主題の間で直面するジレンマが浮き彫りになりました。

02 食品の安全性と環境の間で変化する相互作用

食品の安全性は、社会にとって新型コロナウィルス感染症と同等の懸念事項と評価されています。 健康は現在、食品の安全性と衛生という問題の高まりと結びつき、3 分の 2 の人が健康であることは安全であることと述べています。 食品の安全性の向上は、メーカーにとって最優先事項です。 そしてこの期待は、食品用紙容器が重要な役割を果たすなか、増加する人口に十分な食料を届けるときにのみ加速するでしょう。

03 以前にも増して重要な透明性と信頼

メーカーは食品の安全性に責任があると考えられているとは言え、彼らはあまり信頼されていません。 透明性が重要です。消費者の 5 人のうち 3 人が、製品の製造についてできる限りのことを知りたいと思っています。 原産地は、購入を誘導する重要な要素の 1 つです。

04 重要な課題となっている食品廃棄物

新型コロナ感染症がサプライチェーンに及ぼす影響により、食品廃棄物に対する問題意識をますます加速させています。 昨今では、消費者の 4 分の 3 以上が食品廃棄物を懸念事項と考え、それを抑えることはメーカーにとって最重要課題トップ 3 の 1 つと捉えています。

05 消費者たちは役に立ちたいと思っている – しかし、鍵となるのはラベル表示

消費者は、食品廃棄物の削減を自分たちが参加できる最大の環境問題と見なしています。 しかし、ラベル表示が障害となって混乱しています。 規制当局が有効期限の簡素化/明確化に取り組んでいる一方、オンパック情報や Connected Pakages を介したコミュニケーションなど、より良いコミュニケーションの機会があります。

06 依然として非常に高い環境への関心

新型コロナウィルス感染症を除き、環境問題は、あらゆる関心事より評価が高く、消費者の 3 分の 2 以上は、私たちの習慣を迅速に変更しなければ最悪の事態が避けられないと考えています。 3 分の 2 が、パンデミックの封鎖により、環境が改善され維持されることを望んでいると述べ、変化への意欲と「より良い復興」イニシアチブを示唆しています。

07 持続可能な容器包装の問題

消費者は持続可能な包装をメーカーの最優先事項と考え、5 人のうち 4 人が、企業は包装のリサイクル/再利用を支援する義務があると述べています。 紙容器は最も環境に優しい選択肢の 1 つと見なされていますが、プラスチック廃棄物は依然として重要な懸念事項で、再生可能材料に対する業界の関心を高めています。

08 進む融合

「人」と「地球」の問題がますます重なり合うにつれ、昨年のインデックスで取り上げた健康と環境の融合が拡大して、その他の関心事を網羅するまでになっています。 健康は現在、食品の安全性と衛生の問題に関連しています。 また一方で、環境への継続的な強い関心は、他の持続可能性の問題、特に食品廃棄物とより強い共同体意識と結びついています。

09 消費者が望むこと

一番望まれるイノベーションは、無駄を避け栄養価を維持するために、食品をより長く保存することです。 次に望まれるのは、理にかなった消費期限です。これは、食品の廃棄への対応でもあります。 上位 5 つの選択肢はすべて、食品の安全性に関連しています。 環境にやさしい上位 2 つの選択肢は、最小限の包装とリサイクルです。これも高い評価を得ています。

10 結論

新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより、これまでの世界は全く変貌し、消費者の懸念とニーズに新しい逆説的な状況を生み出しました。 食品の安全、安全性、廃棄物問題が切迫するなか、環境への関心は衰えていません。 食糧、人、地球をめぐる問題がより複雑に絡み合うにつれ、これまでの境界がますます曖昧になっています。

地球を守りながら、世界の人口増加に対応した安全な食料供給に取り組んでいるテトラパックにとって、持続可能性と容器包装の役割について幅広い議論を始めるのにこれほど良い時期はありませんでした。 企業はこの相反する課題に立ち向かい、新型コロナウィルス感染症が食品の安全性と環境問題の間に生み出したジレンマを解決することで目的を行動で示すことができます。