テトラパック® ホモゲナイザー 250 が時間とコストを節約する 3 つの理由

均質化の高性能な制御と状況モニタリングがもたらすメリットには、稼働時間の最大化やスペアパーツ関連コストの削減などがあります。 テトラパック® ホモゲナイザー 250 は、初めての次世代型ホモゲナイザーです。 

低速の高製造能力がダウンタイムを削減

新登場のテトラパックホモゲナイザー 250 は、圧力 160 バール・回転数 200 rpm で、1 時間あたり最大 13,700 リットルの生産量を誇る中容量ユニットです。 ピストンを大きくしストロークを長くした新設計により、比較的低速で高い処理能力を実現しています。 たとえば、この新型ホモゲナイザーでは、回転数 145 rpm で 160 バールの圧力をかけると、1 時間あたり 10,000 リットルの低温殺菌牛乳を処理できます。 一方、現在この分野の市場で販売されている一般的な競合ホモゲナイザーで同様の処理を行うには、回転数を限界に近い 160 rpm まで上げなければなりません。 回転数が少ないほど部品の摩耗や損耗は減り、必要なメンテナンスも減少します。 この例では、点検修理の間隔が、推定で競合ホモゲナイザーより 32 % 長くなります。 これにより、メンテナンスに伴うダウンタイムが減少し、稼働率が最大化します。

両面対称部品が交換コストを削減

同じ計算で、スペアパーツのコストは競合ホモゲナイザーより 32 % 低下します。 先に述べたように、250 モデルは低速で動作するため摩耗率が低くなることが、その理由の1つです。 しかし、コスト削減に大きく貢献しているのは両面対称部品です。
テトラパックのホモゲナイザーでは、両面が対称になった独自の摩耗部品を採用しています。 バルブやシートに摩耗の兆候を確認した場合、それらを取り外して裏返し、未使用状態の面を使用することができます。 これにより、重要な部品の耐用年数が倍増します。

一定 NIZO 値を示した表

他にも部品を交換することなく耐用年数を延長する方法があります。 テトラパック®ホモゲナイザー 250 では、2 段階均質化を採用しています。 1 つ目の均質化ヘッドが摩耗し始めたら、それを取り外して摩耗の少ない 2 つ目の均質化ヘッドと交換します。 これにより、2つのヘッドを交換しなければならなくなるまで、より長く使用できます。

上の図は、これらの 3 つの手順を逐次実行することにより、実際に部品を交換することなく、一貫して高い NIZO 値を維持できることを示しています。 もちろん、いずれ部品や均質化ヘッドの交換が必要になることに変わりはありませんが、それまでの期間を可能な限り長くすることができます。

設計に組み込まれたセンサーを使用して、ホモゲナイザーが工程上の重要な部品を常時監視します。 振動や圧力の傾向分析を利用して、摩耗パーツを裏返す時期や交換する時期など、メンテナンスを実施すべきタイミングが正確に指摘されます。 これにより、オペレーターはメンテナンスを早すぎることも遅すぎることもない適切なタイミングで実施できます。 

迅速な点検修理がダウンタイムを短縮

テトラパック®ホモゲナイザー 250 では、ホモゲナイザー製品としては画期的な、取り外し可能なモジュール設計を採用しています。 油圧ユニットと冷却ユニットのどちらも数本のパイプを外すだけで、簡単に取り外すことができます。 これにより、サービスマンにとって、これらのユニットのメンテナンスやその背後の機構へのアクセスが迅速かつ容易になります。 時は金なりと言います。特に、大量の製品を製造する高度にオートメーション化された工場では、この格言が当てはまります。 取り外し可能なモジュールでダウンタイムを最小限にできます。

状況モニタリング、両面対称部品、取り外し可能モジュールにより、スペアパーツやメンテナンスのコストが極限まで抑えられます。 さらに、効率の高い新型ホモゲナイザーは、エネルギーや水にかかる操業コストを削減します。