再生可能なポリマーが重要な理由

食品と飲料用の紙容器に使用するポリマーは、サトウキビなどの植物由来の材料から製造することができ、責任を持って調達された場合、再生可能です。 これは、化石燃料由来のプラスチックなどの従来の包材と比較して、気候変動に対する紙容器の影響を低減できます1

森林の景観

革新的な植物由来のポリマー

テトラパックは 2015 年、業界で初めてとなる植物由来の再生可能な原材料(板紙と植物由来のポリマー)のみで作られた紙容器、植物由来のテトラレックス® 容器を発売しました。 テトラパックはこの開発を継続し、2022 年には植物由来のプラスチックで作られた紙容器を 2021 年と比較して 24% 以上多く(88 億個)、またキャップを 12% 以上多く(119 億個)販売しました2。2022 年に使用された植物由来のプラスチックの量は 131 個に相当します。化石由来のプラスチックと比較して、131 キロトンの CO2 が節約されたことになります。3


現在、テトラパックのすべての植物由来のポリマーは Bonsucro により認証されています。食品および飲料用紙容器に植物由来のポリマーを採用することで、限りある資源の枯渇を抑制し、気候変動を緩和することを目指しています。 テトラパックの認証コードは PBN-BSC-ChoC-012970 です。 証明書の写しは、ここからダウンロードできます。

紙容器

2022: Carbon Trust によるカーボンニュートラルの表示

すでに植物由来の紙容器とキャップを使用しているテトラパックのお客様には、Carbon Trust™ からカーボンニュートラルとしての紙容器の認証オプションが提供されています。 カーボンニュートラル認証を支える原則は「まず削減、次にオフセット」です。 これは、テトラパックが認証のために植物由来のポリマーを使用した紙容器のみを含めていることを意味します。 次に、テトラパックは、紙容器の削減しきれない排出量に対しカーボンクレジットを購入します。 これらのクレジットは、Gold Standard が認証する世界的な気候プロジェクトに資金を提供します。
 

Carbon Trust™ は、テトラパックの植物由来の紙容器とキャップのカーボンフットプリントを認定しています。また、テトラパックの炭素管理計画を考慮したうえで、国際的に認められた PAS2060 規格に準拠し、これらの容器包装ソリューションがカーボンニュートラルであると認定しています。 テトラパックの資格認定書(QES)には、Carbon Trust が認定した紙容器の排出量を測定、削減、相殺する方法が文書化されています。この認定書には証明書とオフセット文書も含まれています。 カーボンニュートラルとして認定されたテトラパックの容器包装ソリューションに関する QES は、ここから閲覧できます。

認証済みリサイクルポリマーのバージンポリマーへの置き換え

リサイクル材料の使用量増加の目標を達成するため、テトラパックはパッケージ事業に、持続可能なバイオ原料会議(RSB:Roundtable on Sustainable Biomaterials)および国際持続可能性カーボン認証(ISCC:International Sustainability & Carbon Certification)で認定されたリサイクルポリマー4の使用を開始しました。

RSB logo

持続可能なバイオ原料会議(Roundtable on Sustainable Biomaterials、RSB)

2020 年以来、ヨーロッパにあるテトラパックの 2 か所製造拠点で、認証済みのリサイクルポリマーを使用した包材と副資材を製造することが RSB により認定されています。 これらのプラスチックは認証要件に従って、リサイクルされた材料とリサイクルされない材料の混合から作られ、対応するリサイクル材の量はテトラパックのサプライチェーン全体で追跡されます。

ISCC logo

国際持続可能性カーボン認証(ISCC:International Sustainability & Carbon Certification)


さらに、メキシコにあるテトラパックの包材工場と副資材工場では、ISCC PLUS システムの認証を取得しています。 テトラパックは 2022 年に、ヨーロッパの多くの製造拠点に対して ISCC PLUS 認証プロセスを開始しました。

認証済みのリサイクルポリマーから作られた世界初のキャップ4

テトラパックは、Savencia Fromage & Dairy 社の子会社である Elvir 社と協力し、食品・飲料業界で初めて、認定リサイクルポリマーを使用したキャップを発売する、紙容器製造メーカーとなります。

植物由来および認定リサイクルポリマーに関する、テトラパックの戦略的な大きな目標と 2030 年の目標

テトラパックのすべての購買分野に適用される責任ある調達の要件に加え、テトラパックは毎年紙容器用に調達する 310 万トンの基材のサプライヤーに対して、植物由来および認定されたリサイクルポリマーの調達を含む、さらに厳しい次のような規則を設けています。


• テトラパックの原材料の完全なトレーサビリティー5
• 森林破壊を誘発しない原材料の製造
• 生物多様性、森林再生、再生の促進
• 再生可能なポリマーとそれらの原料の信頼できる持続可能性認証と第三者検証


• 2022 年にテトラパックが発行した『再生可能なポリマーの責任ある調達のための手続き』で概説する植物由来のポリマーの調達要件 テトラパックは、再生可能なポリマーを調達するすべてのサプライヤーに対して、前述した手続きの遵守、および記載に従った再生可能なポリマーの持続可能な調達に関する義務の遵守を求めています。

責任を持って調達された原材料

A tree seen from frog perspective

板紙

テトラパックの飲料用の紙容器は、平均 70% 以上が紙でできています。 責任を持って調達された板紙は再生可能な資源であり、ガラス、プラスチック、または缶と比較してカーボンフットプリントを低く抑えることができます。

close-up of an aluminum roll

アルミニウム

髪の毛よりも薄いアルミ箔の層が酸化や光による損傷を防ぎ、冷蔵しなくても食品の品質保持期限を延長することで食品廃棄物の削減に役立ちます。

関連リンク

サトウキビとキャップ

持続可能な未来のための責任ある調達

責任ある調達を通して持続可能性を推進する方法を学びましょう。 地球の資源を守る、透明性のある行動と基準をご覧ください。 今すぐ行動する

畑で作業をする農夫

サステナビリティレポート

GRI スタンダードに沿って作成されたテトラパックサステナビリティレポート 2022 年度版には、持続可能性への変革をリードするテトラパックの大きな目標と活動が記載されています。

緑の風景

生物多様性と自然

テトラパックが、生物種の絶滅、森林破壊、排出量削減に立ち向かうために、どのように生物多様性と持続可能性を支持しているかご覧ください。 生物多様性を保護するテトラパックの旅に参加しましょう。

1飲料や液体食品の他の容器代替品と従来の包材との比較 これはLCA(ライフサイクルアセスメント)に基づいています。 LCAに関する情報の続きを読む - https://www.tetrapak.com/sustainability/measuring-and-reporting/life-cycle-assessment

2数量には、ブラジルで販売されている Blend in BIO(BiB)は含まれていません。 BiB は 75% の LDPE と 25% の植物由来の LDPE の混合物です。

32022 年に購入した 72.7 キロトンの植物由来プラスチックを考慮した、環境会計の内部計算(量×排出係数)に基づいています。回避された排出量を算出するために、テトラパックは、Braskem が公開しているライフサイクル評価に基づいた植物由来ポリマーの排出係数を使用しています。 出典:https://www.braskem.com.br/acv-studies

4「認証済みリサイクルポリマー」とは、従来の機械的手段ではリサイクルできないプラスチック廃棄物の回収、分別、洗浄、処理に支払うプレミアムがそのコストに含まれているプラスチックのことです。 第三者認証は、必要な量のプラスチック廃棄物が新しいプラスチックを製造するための原料としてリサイクルされたことを証明します。

5トレーサビリティーのコンセプトとは、製造のための原材料の調達から最終の消費者に至るまで、製造、加工、流通の各段階を通して製品を追跡することを指します。