テトラパック とLactogal 社が牛乳用無菌紙容器のカーボンフットプリントを削減し、紙ベースの包装材料で再生可能な物質の含有量を増加

 

·       テトラパック独自のパッケージは90%が再生可能です。 
·       現在ポルトガルで販売中です。2025年までに工業規模で製造予定となっています
 

スイス、ローザンヌ (2023年11月14日): テトラパックと Lactogal 社は、2022 年の消費者向け商業試験の成功を受け手、紙ベースの包装材料を採用した無菌飲料紙容器を発売しました。 これは、約 2500 万の紙容器を含む大規模な技術検証の一環であり、現在ポルトガルで進行中です。 約 80% の板紙を使用したパッケージにより、再生可能エネルギーは 90% に増加し、カーボンフットプリントは 1/3 (33%1) に削減され、 Carbon Trust™ によりカーボンニュートラルとして認定されました。2

温室効果ガスの排出、食品廃棄物、プラスチックのポイ捨ては、食品・飲料 (F&B) 事業が現在直面している環境持続可能性に関する懸念事項のトップ3として挙げられており、今後5年間はこの傾向が続くと予想されています。3こうした容器包装ソリューションは、紙の使用量を増やし、カーボンフットプリントを削減すると同時に、食品の安全性を実現するため、業界全体におけるこのような課題の克服を支援します。

2015 年、テトラパックは業界で初めて、植物由来の再生可能素材である板紙とサトウキビ由来のプラスチックを全面的に使用した紙容器を導入しました。 コールドチェーン流通に適したテトラレックス®のプラントベースの紙容器は完全に再生可能であり、テトラパックはこれまでに世界中の顧客に約 65 億個の紙容器を納入しています。

今回、Lactogal 社と共同で、紙ベースの包装材料を使用したテトラ・ブリック®アセプティック容器 200 スリムリーフを発売しました。これによって、90% の再生可能エネルギー素材を達成すると同時に、常温流通も可能な紙容器をお届けできます。 責任を持って調達された再生可能素材、またはリサイクル素材のみで作成された、完全にリサイクル可能、かつカーボンニュートラルな飲料用紙容器を作成できたことで、テトラパックの大きな目標達成に向けて前進することができました。 テトラパックは、2025 年までにこのソリューションを工業規模で製造することを目指しています。

Lactogal 社の社長、José Capela氏は次のようにコメントしています。 「テトラパックとの協力関係は、より持続可能な未来が可能であるという、両社共通の信念に基づいています。 イノベーションに向けたコラボレーションは、その大きな要素です。 私たちはともに持続可能性への変革にむけて意欲的に取り組んでおり、新しい紙容器が温室効果ガス排出量を33%削減4したことは、Carbon Trust™ によるカーボンニュートラル認証とともに、この目標に向けた大きな成果となっています。」

テトラパックの容器包装ソリューション担当執行副社長、Ola Elmqvist氏は次のように述べています。 「この開発は、飲料用紙容器をリサイクルのために設計するという、私たちの長年の取り組みの重要な指標となるものです。パッケージの紙化を着実にに前進させています。 Lactogal 社と手を組むことで、食品の安全性を確保し、食品へのアクセスを改良すると同時に、無菌飲料用紙容器の持続可能性を向上できることを実証しているのです。」

2022 年、テトラパックは飲料用紙容器と環境のための提携 (ACE) の業界パートナーとともに、飲料用紙容器のリサイクルのための設計ガイドラインを共同で採択しました。このガイドラインは、この種の紙容器リサイクルを最適化する技術的ガイダンスを提供するものです。 最近では、4evergreen アライアンスが飲料用紙容器のデザインガイダンスを繊維ベースの循環性ツールセットに追加しました。 4evergreen は、循環型持続可能経済における繊維ベースの紙容器の貢献を促進することを目的とした業界横断的なプラットフォームであり、テトラパックもその創設メンバーに名を連ねています。 最新のサーキュラリティ・バイ・デザイン・ガイドラインでは、飲料用紙容器を含む繊維ベースの複合紙容器を扱っており、設計者に向けて特殊なリサイクル処理への適合性を提供しています。

報道関係者向けお問い合わせ先

Lucia Freschi 
テトラパック
電話: +39 347 2632237
Lucia.freschi@tetrapak.com     

 

1Carbon Trust™ 認証 - ベンチマーク: テトラ・ブリック®アセプティック容器 200ml スリムリーフ、アルミホイル層付き。
2「カーボンニュートラル」とは、紙容器の化石由来ポリマーを可能な限り植物由来ポリマーに転換することで CO2 排出量を削減した後、紙容器の製造に伴って排出される CO2 を、ゴールドスタンダード認証を受けた世界各地の気候変動プロジェクトに資金提供することで相殺することを意味します。
3テトラパックの B2B リサーチ「Planetary Challenges」と、それが飲食メーカーの業務に与える影響 (2023 年)。
4Carbon Trust™ 認証 - ベンチマーク: テトラ・ブリック®アセプティック容器 200ml スリムリーフ、アルミホイル層付き。



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Tetra brik carton

テトラ・ブリック®アセプティック容器 200ml スリムリーフ、紙ベースの包装材料

Ola Elmqvist

Ola Elmqvis、テトラパックの容器包装ソリューション担当執行副社長

José Capela, President of Lactogal

Lactogal 社社長、José Capela 氏