テトラパックが、食品システムの変革に向けた行動指向型のアプローチを発表

 COP28の第1回「食料・農業・水の日」を受け発表された、包括的な計画
 

スイス、ローザンヌ、2023 年 12 月 13 – テトラパックは、より安全で持続可能かつ強靭な食品システム 1 への移行を推進する統合的なアプローチに着手し、食品加工および包装業界におけるテトラパックの主導的な役割を迅速な変化を達成するために活用します。 このタスクフォースは、「酪農乳業ネットゼロへの道筋(Pathways to Dairy Net Zero)」気候変動イニシアチブの一環として、乳製品加工における温室効果ガス(GHG)排出量をさらに削減するために必要な革新的システムとテクノロジーを探求することを目的としています。

テトラパックのプロセッシング担当執行副社長、Charles Brand は、次のように述べています。 「食料システムの変革は、存続可能な未来にとって極めて重要です。 現在、こうしたシステムは非効率的な上に持続不可能であり、温室効果ガス排出量の3分の1以上を占めています 2。その一方、生産される食料の 3 分の 1 は失われたり、無駄になったりしています。3 食品システムもまた、人々の期待に沿うものではありません。世界人口の 9% が飢餓状態にあり 4、30% が栄養失調に陥っています。5 さらに、食品バリューチェーンは、森林伐採と生物多様性の喪失を促進しており、気候変動に対処する上で、エネルギー対策に次いで 2 番目に重要な経路であると判断されます。 私たちは食品を段階的に廃止することはできませんが、これらのシステムを変革することで、より安全で、回復力のある、持続可能な食品システムを形成することはできます。

テトラパックは、食品システムの変革を加速するための 4 つの主要な経路を特定しました。 テトラパックではまた、Food and Land Use Coalition 6 が提唱する食料と土地の変革のための重要な移行に沿い、これらの経路ごとにロードマップと測定可能な目標を設定しています。

  • 小規模農家の生産性、収益性、生活を支援すると同時に、乳製品の加工処理が及ぼす環境影響に対処することで、 より持続可能な乳業への移行を可能にすること7
  • 乳製品やその他の動物性タンパク源を補完する代替タンパク質の多様化など、新たな食品源を革新すること。  
  • 廃棄される可能性のある低価値の副産物を付加価値の高い製品へと変える新しいソリューションを含め、製造過程における食品の廃棄を削減するうえで役立つ食品加工処理技術を発展させることにより、食品ロスと廃棄を削減すること。 アセプティック紙容器ソリューションは、すでに、添加物や冷蔵を必要とせずに生鮮食品の長い品質保持期限を実現することで、食品廃棄物を削減するという基本的な役割を果たしています。 これにより、コールドチェーンのインフラが不十分な遠隔地でも、広範囲な流通が実現します。8
  • 食品の品質を維持し安全な食品の入手可能性を改善する持続可能な食品用容器包装ソリューションを設計、展開することで、持続可能な食品包装を利用して 10 安全な栄養の入手可能性を拡大すること

この発表は、テトラパックが EY パルテノン社と連携してホワイトペーパーを発表したことと重なりあmしたが、このホワイトペーパーでは、2040 年までに人と地球の両方を、より持続させるための食品システムの主要な要件を検討しています。

Charles は次のように述べています。 「テトラパックでは、単に誓約を行うだけではありません。私たちは、確固とした根拠に基づき、変革的なアジェンダを推進しています。 テトラパックは、その抱負とそれを実現するための戦略的計画の両方を示すことで、民間セクター関与の要請に応えています。 COP28 で、またそれ以降も、テトラパックは、食品システムの変革と食品の供給に貢献すべく、政府の利害関係者、政策立案者、業の利害関係者、顧客、主要なオピニオンリーダーと関われることを誇りに思います。」

報道関係者向けお問い合わせ先    

Lucia Freschi
テトラパック 
電話: +39 347 2632237
lucia.freschi@tetrapak.com

 

1定義: 食品システムとは、食品の製造、加工処理、流通・販売、調理、消費に関連するすべての要素(環境、人、情報、プロセス、インフラ、団体、市場、取引)と活動、および社会経済的・環境的成果を含むこれらの活動が生み出すものを包含するシステムです。 出典: 世界食料安全保障危機に関するハイレベル タスクフォース (HLTF) (un.org)
2Nature Food (vol 2、no- 198-209)。 Crippa et al. (2021): 「食品システムは世界の人為的温室効果ガス排出量の 3 分の 1 を占めています。」 https://www.nature.com/articles/s43016-021-00225-9
3https://www.wfp.org/stories/5-facts-about-food-waste-and-hunger#:~:text=One%2Dthird%20of%20food%20produced,worth%20approximately%20US%241%20trillion
4FAO. 世界の食料安全保障と栄養の現状。https://www.fao.org/3/cc3017en/cc3017en.pdf (2023)。
5世界保健機関。 Malnutrition. https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/malnutrition
6Food and Land Use Coalition | World Resources Institute (wri.org)
7定義: 持続可能な乳業とは、製造と加工処理における技術、設備、ベストプラクティスを導入することで温室効果ガスの排出を削減し、栄養の安全を守り、明日の 10 億人の暮らしを維持しながら、人類全員の未来の確保に貢献する乳業と定義されます。https://globaldairyplatform.com/sustainability
8無菌食品加工処理と飲料用紙容器を組み合わせると、添加物やエネルギーを必要とする冷蔵を必要とせず、生鮮食品を最長 12 ヶ月間安全に保つうえで役立ちます。
9定義: ヘルススターレーティングシステムに従った評価が実施された、包装された食品の栄養プロファイル、ヘルススター レーティング
10持続可能な容器包装とは、環境への影響を最小限に抑えながら機能要件を満たし、責任を持って調達された再生可能材料またはリサイクル材料から作られリサイクル可能で、製造、生産、輸送、リサイクルに関してカーボンフットプリントが低い包装と定義されます。

 

 

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charles brand

テトラパック、プロセッシング担当執行副社長、Charles Brand

Johan Rockström

Johan Rockström 氏、ポツダム気候影響研究所所長

group of people

Diane Holdorf 氏、WBCSD 社 EVP
Charles Brand - テトラパック、プロセッシング担当 EVP
Máximo Torero 氏、FAO 社、チーフエコノミスト
Johan Rockström 氏、ポツダム気候影響研究所所長